閑話休題!ソフィのクリスマス!!その2
お疲れ様でございます
い か ん
もうお正月じゃないですか
クリスマスとか書いてる場合じゃねえ
さておき、本日のキララ、どうぞ
トン、トン… ―――
「おや、こんな夜更けに誰であろう?」
席を立ち、玄関へと向かう益光
その間、アンドラスとオセはドキドキワクワクしながら待っていた
玄関の灯りが着き、引き戸を開けて益光が顔を出す ―――
「はい、どちら様…」
「クワカカカカカカーーーーッカッカッカッ!!ォ愚かなる人間どもよゥ!本日の平和な時間はここまでだ!!ここからは我々悪魔のサバトの時間だァーーーッ!!覚悟しろ」
「…」
なんか言ってる事とか目つきとか、その他色々おかしいお客さんだった…
「フム…ところで、お主らの後ろにいるそちらの方はどなたかな?」
ン?
アンドラスとオセが後ろを振り向くと、益光は眠り薬の粉をパッパッと撒き始めた
忍法、春眠の術 ―――
「なんだ、誰もいないじゃ…ンガッ…」
他愛もなく寝てしまった二人を縛り上げて納屋に放り込み、玄関へと戻る益光
「どうしたの、パパ?」
「ウム、道に迷った人らしくてな。そこまで送ってきた。無事だと良いのだが」
「そうだね。戻ろ?」
ソフィに手を引かれ、居間へと向かう益光
そういえばこの子も、いつの間にか髪が伸びたな…
出会った頃のように、怯えたような顔をしてハッと目を覚ます事もなくなった…
どうか、このまま…
ケーキを食べ終えると、余ったクリームを紙の皿に盛って相手の顔に叩きつける遊びを始めた子供達とゾル ―――
そんな楽し気な様子を眺めながらちびりと日本酒を傾けたところで、おちょこごとパイの皿を顔面に叩きつけられる益光 ―――
「…ほう…やるではないかゾルよ…拙者も油断した…」
「みんなでやりましょう、疾風殿。その方が楽しいです」
益光ん家の中ではそんなホワイトクリスマスが繰り広げられ、結局またみんなでお風呂に入ってその日はお布団に入った ―――
無論の事、サンタ益光は夜中のうちに子供達には用意しておいたプレゼントを、ゾルには契約しておいたスマホを、氷雨には良い香りのするハンドクリームと妊婦でも着られる外出用のコートを枕元へと置いた
折角サンタ衣装だったのに、完璧なまでの隠密行動だったが故に誰にも見られていないのが少々寂しいところである
「…さて、そろそろ拙者もお布団に…って、あっ!」
そういやおかしな連中を納屋に放り込んだままだった ―――
納屋に覗きに行ってみると、まだ薬が効いて眠ってはいるが、二人はカタカタ震えながらクシャミを連発していた
「…やれやれ、仕方あるまい…」
布団代わりの大量のプチプチシートで寝床を作り、二人をそこに転がしてガムテでプチプチのお布団を閉じる益光
「…朝には失せるがよい…では、メリークリスマス」
コイツラが余計な真似をしないよう、おかげで今夜は不眠の番だが、益光にとっては慣れたものである
今日はみんなが幸せだった ―――
そう思いたい…
梟のように夜の気配に溶け込んで仮眠を取る益光の目は、ただ家族の為に日々頑張っているお父さんのそれであった
そして寝ないと…zzz




