カザロフ兵団副団長、選抜試験!その2
お疲れ様でございます
ンー…
なんかYoutubeで見たんですが、アメリカの物価メチャクチャ高いですね
一日三食食べたら普通に1万円超えるみたいです
お家賃に至ってはウン十万…
ハイ、払えません
日本に生まれて良かったなって思います
さておき、本日のキララ、どうぞ
「では位置について…ヨーイ…スタート!!」
審判バゲンの号令で、日の出と共に一斉に駆け出す兵士達 ―――
装備を身に着け、ほぼ丸一日の地獄のマラソンである
血気盛んな者達は差し当って先頭集団に入ることを目指し、ダッシュで前へと進んでゆく
しばらくすると先頭集団、少し離れてその後続、そして最後尾、といった展開になった
これがどういったレースになるか分かっている者がいるのは、この最後尾である
「良いのかガベル、ハァ…先頭にはもう大分置いてかれたんじゃないか?」
小一時間ほど経った頃、ハッハッと軽く息を上げながらアランが問う
「良いんだ…俺達ゃこんなに長い時間走り続けた事はない…ハッ…問題は最後まで走り切れるかどうかだ…行けると分かるまではペースは上げない…」
「まあな…ハァ…俺もこれは、順位を競うレースじゃないと思ってる…ハァ…どれだけ長い時間、走れる状態を維持できるか、って勝負だ」
二人が並んで走っていると、後ろから声をかける者があった ―――
「ほう、分かっているな。その通りだ」
ン?…
だあれ?…
二人して振り返ってみると、その男はシグナスであった
短めの輝く金髪は、後ろだけ伸ばして縛ってある ―――
堂々の体躯、背負ったロングソードはやたらでかい ―――
「お、おう…」
「俺も試しに6時間ほど走ってみたんだが、普通に走ると12時間はまず無理だろう。俺は道中、歩きと休憩を入れるべきだと思っている」
なるほど…
しかしコイツ、まだ息一つ荒げてないな…
「シグナス…で、合ってるよな?」
「ああ。お前は?」
「俺はアラン…こっちのブサイクはガベルだ」
「…お前、へばっても置いてくからな?」
ガベルの目つきは冷たくなったが、シグナスにはウケたようでニヤニヤしている
ボチボチで走っていた三人だが、しばらくすると脱落者が目に付き始めた
足をつってしまった者 ―――
熱があるのに無理をして出てきた者 ―――
先頭集団が見えなくなって諦めてしまった者 ―――
ギブアップを宣言した者達は馬車に乗せられ、スタート地点へと帰っていった
一方その頃、トップ集団では二人が一位を競い合っていた ―――
ベルサリオとフリーダである
「ハッ…いいのかお前、そんなペースで…ハッ」
「あたしゃ…ハッ…負けないよ…」
「名前は?」
「ナンパか…ハッ…余裕だね」
「俺はベルサリオ」
「あたしゃフリーダ」
そうして話している間にも、二人は先頭集団を抜けて更に先へと進んで行った
マジかよあいつら…あと何時間走ると思ってんだ…
ダメだ…あいつらに付き合ってたら潰されちまう…
無謀とも思える二人の走りを見た先頭集団は追うのを諦め、そこからは自分のペースで走り始めた
ベルサリオ ―――
実は疲労がピークに達してランナーズハイの状態に入ると、そこからは疲労を感じなくなるという性質を持っている
彼の走りは無謀でもなんでもなく、そのまま12時間完走出来るペースだったりする
フリーダ ―――
彼女の秘策、それは超回復である
何度も使える能力ではないが、限界に達すれば再び体力満タンで走り出す事が出来る
現在4時間経過 ―――
先頭集団を遥か後方に引き離した後も、二人の熾烈なトップ争いは続いている ―――
そろそろソフィネタ考えとかないと…




