カザロフ兵団副団長、選抜試験!
お疲れ様でございます
そろそろ受験のシーズンですか
インフルエンザも流行っているようなので、どうぞお気をつけて
二部生として稼ぎながら卒業して、そのまま就職するのもオススメです
さておき本日のキララ、どうぞ
そして副団長候補、選抜試験当日 ―――
装備を身に着けての12時間耐久マラソン ―――
剣術大会トーナメント ―――
弓術試験 ―――
これらの総合得点での上位者から順番に面接を受け、その中から5名が選ばれて選抜は終了である
そしてその後、その中からポチがこれぞと認めた者が晴れて副団長となる
「随分余裕じゃないかガベル。もう始まるってのにあくびか?」
「なんだアランか。この格好で12時間も走るんだろ?眠れるだけ寝ておいたつもりなんだが、まだちょっと眠くてな…」
「フフ…疲れたら道端で寝ると良い。その間に俺はもっと先に行く」
「ぬかせ。途中で諦めるくらいなら今日ここに来ちゃいねえよ。俺が副団長になったらお前を顎でコキ使ってやるからな」
「おや、今そんな事言っちゃって良いのかな?俺が副団長になったらお前に同じことするぞ?」
「なに、それならそれで構わん。出世のチャンスも増えようってもんだ。俺はいっぱい稼いで家族に楽をさせてやりたいんだ」
「…」
俺もそうだよ…
友達のガベルには報われた暮らしをして欲しかったアランだが、副団長になれるのは一人である
ここは心を鬼にして、自分が勝つ事をチョイスした
「ああ、やっぱいるよな…シグナスも出るみたいだ」
「あっちにはベルサリオだ…結果は見えたな…帰るか…」
どうあがいても勝てんくさい有名人を見つけた一部の者達は、無駄に長い距離を走った結果心を折られる事より、一日が何事も無く終わる方を選び、帰ろうとした
「なんだお前ら。やる前から諦めてんのかよ?」
「ウッセー、俺達ゃお前と違って脳内お花畑じゃねえんだよフリーダ。お前もせいぜい頑張って身の程ってもんを教えて貰って来い」
「ああ、少なくともお前らよりはマシだって教えて貰えるだろうさ。あたしゃ諦めてウジウジしてるくらいなら当たって砕けるね」
チッ…
言うじゃねえかこのアマ…
「ああクソッ!明日は筋肉痛だ。畑仕事もあるってのに。やる気にさせてくれてありがとうよ、フリーダ」
「まあお前らは普通に負けて筋肉痛になるけどな。だけど情けない男にゃならずに済むだろうさ。男なら恰好つけてみせろよ。じゃあな」
そう告げるとフリーダは小走りに会場へと向かって行った ―――
「…せめて12時間走り切って、シグナスに一発当てた男くらいは目指してみるか…」
「ああ…副団長にはなれなくても、ひょっとしたら目をつけて貰えるかも知れないしな」
俄にやる気を取り戻した男達は、やっぱり試験に参加する事にして会場へと向かった
試験が終わった後、「よう意気地なし」、とか言ってフリーダに話しかけられるなんてゴメンなのである
会場では鐘が鳴り始めた
そろそろ試験が始まるらしい
人生に何度あるか分からないチャンス ―――
カザロフの冬は冷えるが、それを掴まんとする兵達の目は、熱く燃えていた ―――
後日譚・ヴァンに行ったアルク ―――
差し当ってはアバンテの仕事に同行し、揉め事の仲裁とか予算のつけ方の優先順位とか、そんなものをボチボチ覚え始めています
アバンテが忙しくなったらアルクが仕事を分担する、というシステムです
どこぞの馬の骨がメル様をかっさらった、という事でヴァンの民中からの嫉妬を買ったアルクですが、あのゴルドをKOした、という事で一目置かれてもいます
ちなみにゴルドは神聖な戦いの場において薬物を使用していた事がバレてしまい、ヴァンを追放されてしまいました
奥手なアルクはメル様からの夜のお誘いを、もう少し仲良くなってから、とお断りしていたのですが、ある夜寝込みを襲われて大事なものを奪われてしまった模様です




