捕獲!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その5
日々、お疲れ様でございます
キララの読者数が、1000名様を超えました
本当は、皆様方の一人一人に会ってご挨拶し、歓談などしたいのですが、それをやっていたら3年足らずかかる計算です
私は、皆様に感謝しております
そして、書く事のみに専念する事を、お許しください
それでは本日のキララ、どうぞ
ブルーシエルのドレス
肩まで垂らしたパーマの髪
頭には、銀のティアラ
ティアードロップのサングラス
羽根の生えたブーツ
もしゃっと出ているスネ毛が、気になる
どう見ても変態です
本当にありがとうございました
そんな男がベランダから、無言でキララの部屋に入ってくる
初対面の純平は、ゆっくりと口を開けながら固まってしまった
今まで見た事が無いレベルだ
他の高校のヤバい奴とか、組のヤクザとか見た事あるけど、全然それどころじゃない
鍛え上げられた筋肉―――
纏っているオーラ―――
戦闘に関して、素人の純平でも分かる
この人がその気になったら、自分なんて速攻であの世に送られる
ゲーセンのパンチングマシーンで270㎏出す奴を見た事あるが、このガタイなら多分もっといく
そのマッチョが、こっちを見た
眉間にシワが寄っている
ガン飛ばされてるんだろうか?
ヤンキーにガンを飛ばされた際、戦る意思が無い事を示す時の作法、
純平は俯いて目線を逸らし、黙った
現在、その約80%が筋肉と化してしまったアキラの脳ミソが、純平を凝視したままフル回転している
頭のヤツは違う…
ドレスなのは、同じだ
羽根がついたブーツも、同じだ
多分、仲間だ
仲間の家にいるって事は仲間だ
アキラが、その一歩を踏み出した
ギクッとして、身を強張らせる純平
その目に、涙が浮かび始めている
「…こんばんは」
その男が放った言葉は、挨拶であった
どこまでも綺麗なお辞儀
しっかりと3秒ほど姿勢を保ってから、おもむろに直立に戻る
「…初めまして、毒島アキラと申します。変身後の私は、魔法中年ドリィーミィー☆彡プリンです。お名前をお伺いしても、宜しいでしょうか?」
普段の純平は、ただの男子高校生である
人並ちょい程度の能力しか持たない
だが今は、魔法少年の頂く王冠の力がある
その王冠の力が、純平に、哀しい予感を伝えた
自分は、どこまでもこの人を慕い、尊敬するようになる事
そしていつか、この人を殺さなければならなくなる事
そうしなければ、純平にとって命より大事な人が、アキラに殺されてしまうのだ
予感―――
純平が持つ、王冠の力である
その予感が外れる事など、無い
だが、今の純平は、その力について何も知らなかった
今一瞬、妙な気がしたが、忘れる事にした
「…初めまして、風見純平です。えっと、今は魔法少年スウィーティー☆彡タルトです。宜しくお願いします」
挨拶が終わった途端、一瞬で踏み込んできたアキラに、スカートの前を持ち上げられた
やはり全部、出ている―――
カシャーン
コーヒーを淹れてきたキララが、お盆と3つのカップを落とす
純平が前を押え、アキラが呟く
「…お前もなのか。俺も、そうなんだ」
サングラスの上からでも、純平には分かる
悲しそうな顔を、している
余談ですが、また蚊に食われました
刺される方には、大きめのロウソクを手元に置く事をお薦めします
刺された箇所に、ロウを垂らすのです
少々熱いですが、その熱によって、痒みの原因となるタンパク質が変性し、痒みがましになります
水虫なんかにも効きます
それでは、快適な夏をお過ごしください
あ、熱中症にもお気をつけて




