アルクの危機!動き出した悪魔達!その15
お疲れ様でございます
朝、確実にお布団から出られる方法 ―――
目覚ましをお布団から離れた場所に置く事です
手が届く所に置いておいて止めて、二度寝する
ええ、過去何度かやらかしました
皆様もどうぞお気をつけて
それでは本日のキララ、どうぞ
「じゃあアルク、元気でな…向こうに着いたら手紙くれよ?」
「アルクさん、お元気で。ここであなたと過ごした日々の事、俺、忘れませんから…」
「寂しくなりますね、アルクさん。たまには遊びに来てくださいよ?」
「じゃあアルクさん、ヴァンに行ってもお幸せに…」
「アタシ達も手紙書くからさ…そっちでの暮らしのこと、教えておくれよ」
アルクの旅立ちの日 ―――
ホントはずっとカザロフにいたかったアルクだが、どうやらそれはもう叶わないらしい
ポチやニルス、フィッツ、ヤヌス、サリーナ達に囲まれて、別れを惜しみながらの出発である
「ウン…正直俺、不安です。だってメル様の事、何にも知らないし。アバンテ様とも上手くやっていけるか分からないし。でも俺がカザロフとヴァンの懸け橋になれるっていうんだったら、行きます。どうか皆もお元気で…」
各々と肩を抱き合った後、名残惜しそうにアルクはアバンテ達と旅立って行った ―――
「…行っちゃったか…」
「ポチさん、代わりの副団長どうしましょう?」
「そりゃ誰か探さないとな。んで色々教えて鍛えてやらないと。ニルス、誰かこの人って心当たりってあったりする?」
「ンー…フィッツさん達のうちの誰かを繰り上げして副団長、って形じゃダメなんです?」
「ウン…あいつらはもうそれぞれのポジションで特化しちゃってるから動かしたくないんだ。繰り上げ副団長だと今のポジションにも穴ができるから2人育てないといけない。1人で済むなら俺がつきっきりで面倒見てやれる」
「ですか…ウーン…心当たり…今のところないです。要するにポチさんが安心して代わりを任せられる人、って事ですよね?」
「うん。フィッツやサリーナみたく独断が多めだとちょっと困るかな。先に一言言っといてくれればどうにでもなったパターンとかよくある」
「ああ…分かります…おかげで後始末の要領が良くなりました。じゃあポチさん、面接して何人か候補を絞ってみるっていうのはどうです?で、しばらく彼等を手元に置いて眺めて、これって人を選ぶんです。小隊長や伍長には使えそうな者を上げてあります。彼等を集めて選抜試験を行いましょう」
「何人くらいいるの?」
「ざっと5千人くらいです」
ウン、多いわ…
ざっくり10分の1くらいまで絞らないとやってられん…
「ニルスならどうやって絞る?」
「体力測定ですかね。それで上から順番に面接して何人か選びます。ポチさんはどんな人なら納得なんです?」
「アルクみたいなのがいい」
「ウーン…あんな良い奴もなかなかいないと思いますけど。まあ探すだけ探してみましょう。最初の種目は装備を背負って半日マラソンって事でどうです?」
「オオ…攻めるねニルス…それでいこう。それから剣技と弓の腕前も見ておきたい。よし、早速エリゴールさんに相談しておふれを出して来よう」
「ウッス!」
そんなこんなでカザロフの至る所には立て看板が並び、カザロフ兵団副団長募集の噂は皆が知るところとなった ―――
まじか…大出世のチャンスが、転がり込んできやがった…
乗るしかない、このビッグウェーブ ―――
ガッチャガッチャと鎧を揺らし、走り込みを続ける者、
ひたすら木剣を振り、今まで以上の特訓を重ねる者、
一息ついては弓を引き、更なる高みを目指す者、
副団長募集の話を耳にしたカザロフ兵団は、俄に活気づいた
バターン!! ―――
「ちょっとポチさん!なんなんスかあれ!?俺っしょ!副団長俺っしょ!!」
ポチの部屋に入って詰め寄って来たフィッツ ―――
相当納得がいかないご様子である
「なに言ってんのアンタ?私でしょ?アンタみたいなバカに務まる訳ないじゃない」
「おま…今バカって言った?俺の思うに、サリーナには人を見る目ってもんが無いみたいです。お前、副団長にかこつけてポチさんの傍にいたいってだけだろうが。動機が不純だと思います」
フィッツの言葉、サリーナに刺さる ―――
「クッ…アンタだって副団長になったらもっとモテるとかそんな理由でしょう?人の事言えるの?」
ンー…
とりあえずここでケンカ始めるの止めてほしい…
「ま、まあ、一旦落ち着いて話を聞いてくれ、二人とも。選抜の参加資格は伍長以上だ。当然君達にもその資格はある。これを勝ち上がって来てくれれば良いだけの話だ。試験の結果で見せてくれ。話は以上だ」
お互いを睨み合いながら部屋を出ていくフィッツとサリーナ ―――
「ウーン…ポチさん、あいつら上位に入ってきたらどうしましょうね?」
「うん。面接で落とすよ?」
「ああ、そういう…分かりました」
カザロフ兵団副団長、選抜試験 ―――
約2名ほど、陽が落ちた後も無駄な努力を続けている者がいる ―――
一緒にお布団に入ってくれるニャンコとか、どこかにいないものですかね
ここに需要がありますよ?




