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アルクの危機!動き出した悪魔達!その13

お疲れ様でございます


ああ、なるほど


ニャンコが女性に対してより男性に対して2倍くらい鳴くらしいんですが、好きだからじゃないそうです


女性は察してくれるけど、男性は言われないと分からないからだそうです


まったくね


さておき、本日のキララ、どうぞ

開始の合図と共に、まずゴルドへと飛びかかるヴァンの勇士達 ―――


鉄拳のベッケル ―――


ゴルドがまず対処したのがこの男である


何しろ尋常ではない殺気を放っている


一気にベッケルの方へ、目の前まで距離を詰めて相手の両手に手を被せる


このまま頭突きを入れて体を入れ替え、他の三人を一方向にまとめるつもりだった



ゴン! ―――


鈍い音が響き、ベッケルの頭が跳ね上がる


それと同時に深々と、ベッケルが放った膝蹴りがゴルドの腹筋を貫いていた ―――


「グオォォォ…」


避けようと思えば避けられた頭突きだが、普通に避けてから打ったのではまず当たらない


ベッケルは、打たれてもいいから打つ事を選んだ



まさか…コイツ相打ち狙いか?…


残り何人も勝ち抜かなければならないこの勝負で、ダメージを負う選択をするというのがゴルドにとっての誤算だった


ベッケルの望みはメル様ではなく、ゴルドへの復讐である


その間にいい位置を取った二人



鉄拳のギーヴ ―――


「フン!」


放ったパンチは、ゴルドの脇腹へ ―――


鉄拳のガラン ―――


「オアア!」


渾身の拳は、ゴルドの後頭部を真っ直ぐ打ち抜いた ―――



そのまま三人から袋叩きにされていたゴルドだが、ある時点から様子が変わり始めた


「…フー、やっと効いてきやがったか…どうした、来いよ?」


狂人草の効果が出始めたのである ―――


丸くなって耐えていたゴルドが、今では真っ直ぐ立っている


三人の連打を手で払い、避けているうちに、ベッケルの拳からメキリと嫌な音がした



エルボーガード ―――



相手のパンチを肘の先でガードし、拳にダメージを与えるというカウンター技である


三方向から打たれている状況で手を出せば、横からカウンターが飛んでくる


この状況で打たれずに打とうと思ったら、この技しかない


ゴルドの肘は正確にベッケルの拳の小指と薬指をとらえ、その2つの骨をヘシ折った



「グワッ!!」


ベッケルがひるんだ隙に、ガランへと踏み込むゴルド


フェイントのワンツーパンチでガードを上げさせると、飛び上がるような膝蹴りをボディーへと叩き込んだ


「…ムウウウウウ…」


崩れ落ちるガランを尻目に、今度はギーヴへと向き直る


「よくもボコボコにしてくれやがったな…何に乗れない体にしてやるって?」


「クッ…」


まさか3対1の状況をあっさりひっくり返されるとは…


あのガランが粘れないとなると俺一人じゃ厳しいな…どうする?…



チラッと拳を押さえてうずくまっているベッケルの方に目をやると、後ろに下がれ、と、目で合図してきた


もう少しゴルドが前に進むと、ベッケルが視界から外れるのである


その意図を理解したギーヴはジリジリと下がり、十分下がったところで打ち合いを始めた


「うおおおおおおおおお!!」


どちらも派手に連打を繰り出しているように見えるが、その実間合いが若干遠い


ギーヴとゴルドの拳が空を切り続けている間に、猟師のように気配もなくベッケルは立ち上がり、ゴルドの後ろについた


「今だギーヴ!!やれ!!」


後ろからゴルドに組みつき、首にしがみついて全体重をかけるベッケル


今だ!! ―――


その動きに呼応し、ここぞとばかりに踏み込んで打ったギーヴ


「バカめ…」


ゴルドはベッケルをぶら下げたまま、同じく踏み込んで打ち込んだ


これが左のクロスカウンターとなり、そこでギーヴは意識を失った



「な…」


「痛いのはここか?」


ベッケルの折れた拳を握るゴルド


「ウアッ!!」


たまらず手を離し、ドサッと落ちたベッケルの前にゴルドが立ちはだかる


「さて、そろそろ片付けちまわねえとな。お前はあの馬と同じにしてやる」


一発、二発、三発と踏みつけられたところで、ベッケルの右足はボッキリと折れた



ちきしょう…エリン…


このまま終わるのか…


何かないのか?…


…今、そろそろって言ったか?



残った左手でゴルドの足首を掴むベッケル


「オイもういい加減にしろ。離せ!」


「そろそろ片付けないと…クスリが切れるのか?」


グッ!…


足首をベッケルに掴まれたまま、左手でハンマーパンチを打ち下ろしていくゴルド


振りほどこうにも、ベッケルの執念の左手は万力のようにゴルドを捕えていた


やがてベッケルが意識を失い、左手から力が抜ける頃には、ゴルドは肩で息をしていた



カザロフサイドの4人は3人が早々にリングアウトし、アルクがヴァンの代表を待っているところである



さっきから右手がおかしい…


手首から先の感覚がない…



そう、既にゴルドが仕込んだしびれ薬が効き始めているのだ


このしびれは肩の辺りまで広がっていき、その後は徐々にしびれは収まっていく


本来であればゴルドは、このタイミングはアルクとの対戦中で迎えなければならなかった



ベッケルの粘りは、ゴルドから最大のチャンスを奪った ―――

週末くらいまではお別れです


まっててね

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