閑話休題!精霊界の日常!
お疲れ様でございます
まったくね
ただ人が笑ってくれる物語を書いていたいだけなんですが、なかなか上手くいかないものです
ちょっと更新遅れそうです
まあさておき、本日のキララ、どうぞ
ここは精霊界 ―――
「そう、そのままゆっくり、両手を左右に広げてみてごらん?」
言われてホロンが両手の間隔を広げると、手の間に浮かんでいた光は散り散りになって消えてしまった ―――
「ンー、まだまだだね…良いかい?手の先に集中した神経を、そのまま頭の中にイメージするんだ。するとこうなる」
精霊王イシュヴァルドは手を使う事も無く、目を閉じたまま幾つもの光体を周囲に召喚した ―――
召喚魔法と呼ばれるものである
「お呼びでしょうか、イシュヴァルド様?」
「ああいやゴメン。ちょっとこの子にレッスンをしていたんだ。名前はホロン。この子スゴいんだよ?持っているマナの上限が毎日どんどん増えていく。力の使い方を覚えたら、一体どうなっちゃうんだろうね」
「はあ…御用でないなら、私はこれで」
炎の精霊イフリートはホロンに大した興味を持たず、趣味のガラス細工を続ける為に帰っていった
風の精霊タイタニアはホロンに興味を持ったらしい
「…こんにちは…私はタイタニア。あなた不思議な子ね。どんな精霊なの?」
優しく微笑むタイタニアを見上げたまま、何と答えたら良いか分からず固まるホロン ――
「ああ、それなんだが、私にもまだ分からないんだ。雰囲気からして危ない力じゃなさそうなんだけどね。私の手元に置いて育ててみようと思う」
「…イシュヴァルド様がそう仰るのであれば…よろしくね、ホロン」
「はい、よろしくお願いします」
フフッ、と微笑んだタイタニアは、手を振って一筋の風となっていった ―――
土の精霊ガイアロスは、隠れロリコンかつ完全な紳士である
野の花は、野において愛でる ―――
手は出しちゃダメ ―――
そんな固い信念を持っている彼だが、ホロンがじーっと見上げている事に気がついて迂闊にもジーッ、と眺めてしまった
かわいい…
「ウォッホン!」
わりとでかい咳払いをして、まずはこの場を誤魔化すガイアロス
「…ホロンと申したか…我が名はガイアロス。土の精霊だ。困った事があれば我を呼ぶが良い。見渡す限りの大地を震わせるこの力、見せてくれよう…」
どう答えて良いか分からなかったホロンは、とりあえずソフィの時と同じように指先を伸ばしてみた
同じく微笑みながら巨大な指先をチョンと合わせるガイアロス
友情成立 ―――
最後に順番を待っていた水の精霊、ウンディーネが同じく指先を伸ばす
「よろしく、ホロンちゃん。私はウンディーネ。水の精霊よ」
こちらとも指先を合わせると、ウフッと笑って抱き締めてきた
「可愛いわ…ねえあなた、ずっとここに住むの?」
「あの…分かりません…まだ何にも知らないんです。自分の事も、ここの事も、あなた達の事も…」
「そう…じゃあまずは皆でお喋りしましょう?」
ホロンの手を引いて、皆が集まる庭園へと歩むウンディーネ ―――
あっ、まだホロンのトレーニングの途中なのに…
ああもうこんな時間か…とりあえず私も行くか…
皆の挨拶が終わり、続きをするつもりだったイシュヴァルドは諦めてその後ろを歩き始めた
「誰だろう、あの子…」
「さあ…でもウンディーネ様が連れているって事は、きっと僕たちの仲間だよ」
「でも、あの子からは精霊の要素が何も感じられないわ…本当に精霊なの?」
早速、精霊達が集まり始めてヒソヒソ話をしている中、永遠に花吹雪く庭園の草の上にウンディーネとホロンは腰を下ろした ―――
どうやらウンディーネ様はあの子に、ここがどういう場所で皆どう暮らしているか、といった話をしているらしい
ふんふん、と頷きながら話を聞いているホロンの周りに、精霊達が集まり出す
「…というふうに、私達は四界の自然のバランスを保つ為に、ここからいつも見守っているの…いつまでも世界が続くようにするのが私達の使命なの…」
「ねえ!君ってどんな精霊なの!?おれガッツ!人を元気にさせるのが仕事さ!」
今私が喋ってんでしょ?…
ゴボッ、と音がして水が湧き上がると、ガッツの頭を包んで水の球となった
水の中でなにやら喚いているようだが、残念ながら聞こえない
「コラコラ、放してあげなさい、もう。そういうイジワルしちゃダメだよ?」
「だってイシュヴァルド様、あの子が話の邪魔を…」
「ウン。困ったもんだよね。置いといて、今日はちょっとホロンを連れて出かける予定があるんだ。そろそろ良いかい?」
「どちらへいらっしゃるのですか?」
「ちょっと地上に。ホロンの友達の家族と、紅葉っていうものを見に行くんだ」
「あの、私もご一緒しても?」
「なんにもしないって約束できる?話すくらいは問題ないけど」
「はい」
ウン…多分コレ口だけだね…
なんかやらかしたら私が止めよう…
「おいで、ホロン、ウンディーネ。ソフィの所に行くよ」
わあ…
それを聞いて顔をほころばせるホロン ―――
よく知らないけどとりあえず着いて行く気のウンディーネ ―――
イシュヴァルドが社の転移装置に手をかざすと、益光ん家へのゲートが開いた
なんかさむい…




