暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その42
お疲れ様でございます
今日はもうアップされたから来ないはず
からの、2本目
たまにそんな事は無かったりします
それでは本日のキララ、どうぞ
ヴーーーン…
開いたゲートからヌッと現れ、カーギル領主ガバスの屋敷に現れたアスモデウス ―――
「何者だ!止ま」
「邪魔じゃい」
アスモデウスが両方同時に出したパンチで、門兵は左右に吹っ飛んで気絶した
ずけずけと屋敷の中に入り、ガバスを探す
屋敷の者達は次々と、アスモデウスを見たらビックリして逃げてしまった
「この部屋かの?」
ガチャッとドアを開けると、金庫を開けて金勘定をしているガバスがいた ―――
ガバス (1497~存命 カーギル領 領主)
ヒゲ面でいやらしい目つきをした、小太りの男である
ちなみに女グセが悪過ぎるので、奥さんは子供を連れて実家に帰った
「な…これはアスモデウス殿、急なお越しで」
「ごきげんようガバス殿。少し用があるんじゃが、着いて来て貰えんかね?」
「あ、私はこれから商談があるからここで待っているんです。本日は都合が悪いですな」
「商談とは少女達の奴隷売買の事か?」
な…何故それを…? ―――
「…な、なんの事やら私にはさっぱり…私はただ、獲れた麦を中央で売っては領内で必要な物を買っているだけです。何か証拠でもあるのですか、アスモデウス殿?」
ガバスのチョイス、しらばっくれる ―――
領内での人攫いはサタンが禁じている為、これがバレれば火炙りである
証拠さえ無ければ、知らないで通るのだ
「待ってもその商売相手は来ぬよ…ワシが捕まえておるからな。攫われた少女達も保護しておる」
「なん…だと…」
「ホレ、行くぞ」
ゲートを開いたアスモデウスはガバスをポイッと放り込み、自分もその後から入った
「衛兵、そいつを捕まえて逃がすな」
「ハッ!」
言われた通り手首を掴んで脇の下から腕を通してロックし、左右からガッチリ捕獲する
「ダリ、あの者達をここに連れて来てくれ」
「ハッ!」
数分後グルグル巻きに縛られた人攫いの男と、10人の少女達が部屋に通された
「ガバス様!助けて下さい!!」
「し、知らん!私はお前など知らん!」
哀願するような人攫いに対し、あくまでシラを切り通すつもりのガバス
ここでバレては、私の人生はおしまいだ…
「ここにあるリストがあるんじゃがな…まず最初にガバスと書いてある…それから続いておるのは少女達の名前じゃ…オルタとは誰か」
「はい、アスモデウス様」
呼ばれた少女が、一歩前に出る ―――
「金髪の巻き髪に白い肌、金貨20枚と書いてある。なるほど、かわいいのう」
ガバスの顔が、だんだん青ざめ始めた ―――
「次、ピリムとは誰じゃ?」
「はい」
「黒い髪に黒い肌、金貨15枚とある。特徴はリストと同じじゃな」
それから次々と少女達が呼ばれ、6人が前に出たところでガバス行きになる少女のリストは終わった ―――
「フム、残りはマーカーとビルヘルか…これはどこかの豪族か何からしいのう。此奴らも後でシメておかねばな」
終わった…
俺の人生、終わった…
衛兵に両脇を支えられ、ガバスの脚からはがっくりと力が抜けた ―――
「という訳で、証拠共々サタンのところに突き出すぞ。良いな?」
「アッ!お待ちくださいアスモデウス様!!そればっかりは!それだけは何卒ご勘弁を!もう人身売買はしません!だからどうか!」
「通報を止めてやっても良い。ただし条件がある」
「…条件とは…?」
「ワシと組め。サタンを討つぞ」
なんかメチャクチャ言い出しやがった…
この話を断れば、死刑…
この話に乗れば、生きていられる可能性がある…
ガバスは当然、後者をチョイスした
「…分かりましたアスモデウス様。カーギルはあなた様に従います。今後ともどうか、よろしくお願いします」
「良し、ならば通報の話はナシじゃ。ワシからもよろしく頼むぞ、ガバスよ」
アスモデウスが右手を差し出し、解放されたガバスがその手を取って握手する ―――
その瞬間、右手の小指に着けていた盟約の呪いのリングがパキッと弾けた
「先に申しておくが、ワシを裏切ろうなどとは考えるなよ?今、盟約の呪いをかけた」
盟約の呪い ―――
相手との約束を破った者に発生する呪いである
具体的にはゴーストが出てきたり、悪夢にうなされたり、やたら頭やお腹が痛くなったりする
最終的には発狂する
「さ、帰りはゲートで送ろうガバスよ。これを通って行くがよい」
「では、失礼をば、アスモデウス様」
一礼して開いたゲートから帰って行くガバス ―――
「…やれやれ、上手くいったようじゃのう。ダリにザムダよ、大儀であった」
「ハッ!アスモデウス様の命とあらば!」
「何か褒美を取らせねばな…しばらくの休暇と小遣いというのはどうじゃ。地上でゆっくり過ごして来るがよい。ザムとゾルも連れて来てくれ」
「ハッ!」
そうして4人がゲートを潜った先は、アキラん家 ―――
現在キララは産休に入っており、実家の中条寺家で過ごしている
「アっさん?お前達?どしたの?」
「やあアキラよ。この者達をしばらくここで過ごさせてやって貰えんか。ゆっくりと平和に過ごさせてやりたいんじゃ」
「ウン、いいよ」
「久しぶり、アキラ。また世話になる」
「ああ、ゆっくりしてってくれ」
ポンポンと互いの肩を叩く、アキラとダリ
続いた3人とも、同じように挨拶を交わす
こうしてアスモデウスは東部3州を手に入れ、シャドウストーカー隊はアキラん家で休暇を取る運びとなった ―――
後日譚・益光ん家
氷雨もそろそろお腹が大きくなって来ており、わりかし元気にお腹を蹴られていたりする
産まれて来る娘の名は遥 ―――
ソフィの妹である




