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暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その41

お疲れ様でございます


最近のノートPC用のCPUってメチャクチャ薄いんですね


性能がどんなだか気になりますが、きっと最新モデルなのでお高いヤツです


私は止めときます


さておき、本日のキララ、どうぞ

「合っている。俺とサシで勝負だ」



アバンテ (1828~存命 遊牧民達の王 頭に飾りとか着けてる)


浅黒い肌に、四角いアゴ ―――


頑丈そうな体つき ―――


上半身はいつも裸であり、腹筋は見事に割れている



「じゃあ始めようかの」


肩当てとマントを外そうとしたアスモデウスを、アバンテが止める


「いや。ここじゃない。国の民みんなに見せる。俺が勝ったら民からの求心力は上がる。アンタが勝ったら俺が言う事聞くのも仕方ないってみんな納得する。さあ、着いて来てくれ」



そうして向かったのは、丘の上に丸く石畳があるだけの闘技場 ―――


代々の族長は、ここでの殴り合いで決められてきた


彼等にとっては神聖な場所である



「アバンテ様ァーーーーーー!!ヴァンに勝利をーーーーーー!!」


「アバンテ様、頑張ってーーーー!!」


登場するや否や、民からの歓声を浴びるアバンテ ―――


手を振ってそれに応え、族長の証の髪飾りを外して応援をしに来た妹に預ける


壊してしまっては大変なのだ


「頑張って、お兄様…」


「見ていろ、メル。これが部族で最強の男の姿だ」



メル (1901~存命 アバンテの妹 かわい子さんだがちょっかいを出すとアバンテにしばかれる)



続いてミスリルの肩当てとマントを脱ぎ、上半身裸になって闘技場に上がるアスモデウス ―――


老いてなお強靭きょうじんな肉体は健在である



「さて、ルールはどうするんじゃ?」


「武器や魔法はナシ、殴り合って最後に立っていた方が勝者だ」


「よかろう。では始めるとしようか」


先代族長の笛の音で、火蓋は切って落とされた ―――


歓声を上げるヴァンの民の興奮ぶりとは逆に、二人の立ち上がりは静かだった


ゆっくりと回りながら、相手の出方を見る二人 ―――


徐々に二人の距離は詰まり始め、アスモデウスが右手を広げて差し出した


それに応えるようにアバンテが左手を差し出し、お互いガッチリ握る


その瞬間、二人の殴り合いは始まった



「ぬうりゃ!!」


「フン!!」


「「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」


お互いの手をつかんだまま、ガッコンガッコンと殴り合うアスモデウスとアバンテ


5分ほどは均衡きんこうしていた勝負だったが、それが次第に傾き始めた



アスモデウスが不利なのである ―――



若いアバンテは体力自慢、なんだったら3日くらいノンストップで走れる


アスモデウスはおじいちゃんで城暮らしだった為、あんまり体力がない


遂にとうとうアスモデウスは殴るのを止めてガードを始めた



「どうした、アスモデウス!打たねば勝てぬぞ!膝を着いて降参するか!?」


「ハァ…ハァ…そうじゃのう…ではこうするとしよう」



膝を着く、と見せかけて、前かがみになるアスモデウス


その時アバンテに一瞬生じた隙を、アスモデウスは見逃さなかった ―――


掴んだままの手をグイッと引っ張り、アバンテの後ろに回り込む


手を離さないとこの体勢では折れてしまう


アバンテは掴んでいた手を離した


後ろを取り、ガッチリと胴をホールドしたアスモデウスの目に光が灯る ―――


「…強かったぞ、アバンテよ。こんな勝負はもうまっぴらじゃわい…いくぞ!!フン!!」



高角度バックドロップ ―――



受け身を取るのが難しい技の一つであり、しかも下は石畳である


ガコン!と良い音がして、アバンテは失神した


そこから荒い息でゆっくり立ち上がるアスモデウス



「どうなった?」


「立てるのか?まさか、アバンテ様が…」


審判の先代族長が3回アバンテの手を上げては離し、意識がない事を確認するとアスモデウスの手を取り、高々と掲げた



「「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」



大歓声に包まれ、少しふらつきながら闘技場を後にするアスモデウス


審判を終えると先代族長はメルを呼んである物を持って来させた



「待ってください、アスモデウス様!」


「なんじゃ?」


「この族長の証の髪飾りは、あなた様の物です…お受け取り下さい」


「つまりワシが族長か?」


「はい」


「フッフッフッフッ…勘弁しておくれ。その族長の証は、今まで通りアバンテのものじゃ。ヤツが起きたら渡してやるがよい」


「…はい。ありがとうございます、アスモデウス様」


「なに、礼なぞ要らぬよ。さて、帰るとしようか。ではまたな」



ヴーーーン、とゲートが開き、アスモデウスの姿は虚空へと消えて行った ―――



カザロフの天幕へと帰ったアスモデウスは、ボフッとベッドに倒れ込んだ



いったいわ…


こんなにボッコボコに殴られたのっていつ以来かのう…


あとでアキラに頼むか…



こうしてアスモデウスは、ヴァンの民からの尊敬を勝ち取るに至ったのだった ―――

ちなみにアスモデウスはバックドロップが決まる時にツノで頭を支えた為、ノーダメージです

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