暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その39
お疲れ様でございます
ンー…
政治系、諸国の大使館、正しい事を訴えているおっさん
私のXに出て来るのは、そんなんばかりになってしまいました
確か可愛いおにゃのこと楽しくツイートしていたかった筈なのですが
さておき、本日のキララ、どうぞ
カザロフを通り抜け、そこから北へと向かう馬車 ―――
ダリとザムダは上手いことその馬車を見つけ、その影の中に便乗していた
「なあザムダ、積荷の中から何か気配がしないか?…」
しばらく馬車が歩んだところで、ダリが口を開いた
「…言われてみれば…ちょっと見てみる…」
中を覗いてみると、手足を縛られ猿轡をかまされた子供が10人くらい乗っていた ―――
チッ!
こいつ奴隷商か!
「ダリ…この馬車を軽くしてやるっていうのはどう?…積荷は縛られた子供よ…」
「そいつは気に入らないな…ザムダは子供達を連れてカザロフに戻ってくれ…任務は俺一人でやる…」
次々と縛ってあるロープと猿轡を切り、馬車から子供達を降ろしていくダリとザムダ ―――
よくよく見ると、全員少女であった
恐らく、性奴隷か何かにされるところだったのであろう
「じゃあね、ダリ!一人で大丈夫!?」
ザムダの声にシー、と人差し指を口に立てて答え、笑顔で手を振るダリ
その馬車を見送ってから、ザムダは逃がした少女達を連れてカザロフへと帰り始めた ―――
どうやらカーギルは、後ろ暗い商売をしているらしい…
その証拠を掴めば交渉の材料になるだろう…
馬車の影に潜んで移動しながら、ダリはカーギル領に着くのを待った ―――
「さて、やっと着いたか」
御者が胸ポケットから何かのリストを開いて見るや、ダリはポケットにしまわれたそのリストをスッた
ガバスの邸宅の前に着いて御者が馬車の荷台を覗いてみると、売り物の奴隷達は一人もいなかった
唖然として馬車の荷台を見ている御者の後ろから、ダリの声がする ―――
「…何を探しているんだ?…」
御者がハッとして振り返った瞬間、ダリのナイフは喉元に突き付けられていた
「ウッ!」
「…両手を上げて膝を着け…嫌なら今ここで死ね…」
「わ、分かった…」
観念した御者の手を後ろ手に縛り付け、馬車をカザロフに向かわせるダリ
交渉材料ゲット ―――
人身売買の証拠が出てくれば、カーギルのガバスもこちらに協力せざるを得なくなるであろう
馬車での帰りの道中、ザムダと囚われていた少女達の集団を見かけた
「おーーーい!!みんなーーー!!」
ン?
ザムダが振り返ってみたら、ダリであった
「なにアンタ、任務はどうしたの?」
「終わったっぽい。みんな馬車に乗ってくれ。カザロフに帰るぞ」
少女達が馬車に乗り込んだところ、あの奴隷商が縛られて目隠しと猿轡をかまされていた
ザムダと隣り合って馬を御しながら、後ろを振り返るダリ
「ああ君達、帰りの道中ヒマだろう?そいつを蹴ってやるといい」
言われて目つきが変わり始めた少女達は、奴隷商をゲシゲシと蹴り始めた ―――
「死なない程度に頼むよ?コイツには口を割って貰わないと困るんだ」
一回ダリの方を見た少女達は、再び奴隷商を蹴り始めた
「ええ、半分くらいで止めときます!」
それから馬車は、蹴り続けられる奴隷商達を乗せてカザロフへと向かって行った ―――
さて、おやすみなさい




