ぼくらのまち!頑張れカザロフの民!
お疲れ様でございます
ちょっと体調を崩して臥せっておりました
皆様も季節の変わり目にはお気をつけて
それでは本日のキララ、どうぞ
「これがカザロフニュータウンの図面だ…」
「ほう…」
後日、出来た図面を持ってエリゴールを訪れた益光とアキラ ―――
最初は粗末な小屋が何十軒かあるだけで良いと思っていたエリゴールだが、なんだか立派な集落になりそうである
「よし、バゲンを呼ぼう…少し待っていてくれ…」
呼ばれて出て来た村長バゲン ―――
「エリゴール様、本日はどういったご用件で?」
「お前達の集落を新しく作る…これが完成すればもう遠くから通う必要もなくなる…大工仕事が出来る者、力仕事が出来る者を可能な限り集めて貰いたい…」
「承知しました。では早速、声を掛けて回って来ます」
後日、ニュータウン予定地には2千人くらいの人が集まって作業を開始した ―――
陣頭指揮はバゲン、それぞれの段にリーダーを据え、4段同時進行での作業である
「…まさか、これだけ人手が集まるとはな…大した人望だな、バゲンよ…」
「いえ、それほどでも。材木や井戸まで用意して下さって、感謝しております、エリゴール様」
それやったの私じゃなくてアキラなんだけどね…
「ウム…何か必要な物が有ったら言ってくれ…集落はどの位で出来そうだ?」
「そうですね…ざっと1ヵ月もあれば」
え?そんなにすぐ出来るの?という動揺を、エリゴールは見事に隠してみせた ―――
「では、出来た家から順に遠方の者達を住まわせてやってくれ…任せたぞ」
「はい。このバゲン、承りました。では作業に戻ります」
人海戦術 ―――
数にものを言わせる方法であり、2千人による製材と基礎の杭打ちはあっという間に終わった
作業は順調に進むかのように見えたが、ここで一つ問題が出た
「うわっ!!」
ドシャッ…
「大丈夫かシンギーーーーー!!」
労災発生 ―――
屋根での作業が始まったところ、経験の浅い鳶が一人落ちた
手首を骨折しており、シンギは痛みに呻いている
騒ぎを聞きつけたエリゴールがそっちに行ってみると、作業員の手首がポッキリ折れていた
「…ここに寝かせていろ…すぐ戻る…」
ヴーーーン、とゲートを開き、変身したアキラを連れて来たエリゴール ―――
「…この男を頼む…」
「あいよ」
なんだ、この変態…
なんで女装してステッキとか持ってるんだ…
興味ツンツンというよりはドン引きなカザロフの民
だがアキラが蘇生の杖をシンギにかざした時、奇跡は起こった ―――
「あれ?…治ってる…痛くない」
「よし、もう大丈夫だな」
「あの…あなた様のお名前は?…」
「アキラ。中条寺アキラだ。またな」
「…世話をかけるな、アキラよ…何かあったらまた頼む…」
「OK了解。じゃあな」
ゲートを開き、帰っていくアキラ ―――
その日の作業を終えたカザロフの民の間では、真しやかな噂が流れた
骨折を一瞬で治した…どうやら強い治癒の力を持っているらしい…
多分あの恰好は祭司か何かが着るものなんだろう…お前達、絶対にバカにしたりするなよ?…
この日より、カザロフの民の中ではアキラは神か何かという事で認識される事となった ―――
一方その頃、アスモデウスの天幕 ―――
「…という訳で、おぬし達には東方諸国がサタンに着いたかどうかを調べて貰いたい。頼めるじゃろうか?」
「ハッ!仰せとあらば!」
ダリ、ザム、ザムダ、ゾルのシャドウストーカー隊である
カザロフの北のカーギル領 ―――
ここもあまりパッとしない土地であり、サタンが来ていない可能性がある
もし従っていないのであれば、不可侵条約を結んで後方の安全を確保できる
領主のガバスは、親から継いだ領地を守っているだけの、あんまり冴えない男である
さらに東のヴァン領 ―――
ここでは放牧が盛んであり、羊や馬などを育てては売り物にしている
領主のアバンテも元遊牧民であり、強い者を好む
サタンよりアスモデウスを選んでくれる可能性があるかも知れない
南側はただの岩山があるだけで、モンスターとかが住み着いていたりする
要はカーギル領とヴァン領がこっちに着いてくれたら、後ろを気にせずに全軍で進軍できる、という事である
今回知りたいのはカーギル領とヴァン領の思惑であり、それさえ分かればアスモデウスは攻略してみせるつもりである
「あーあ…アタシ達、やっぱりこうなっちゃうんだね…」
「仕方ないだろう…これが俺達の仕事だ…班を2つに分ける。俺とザムダは北のカーギル、ザムとゾルは東のヴァンだ…旅の準備が出来たら出かけよう…」
こうして集落の建設と、シャドウストーカー隊達の新しい旅は始まった ―――
ンー…お腹痛いね…
下痢と汗が止まりません




