閑話休題!魔法中女プリティー☆彡キララ その7
一週間、お疲れ様でした
熱中症、地震、交通事故、社内での過ち
そんなリスクから、読者さん達を守れたら良いなと思っております
それでは本日のキララ、どうぞ
父の病室に入る
他には2人いるようだが、どちらも寝息を立てている
そのまま、寝ていると良い
締め落とさなくて済む
目の前に、ベッドの上で横たわっている父がいる―――
頬に手を伸ばし、触れる寸前で止める
父さん―――
愛しているんだ
もし死んでしまったら
そう思ったら、涙が出てくるんだ
生きてくれ
その願いが叶うのであれば、この首を差し出しても構わない
アキラは、蘇生の杖を父親にかざした
願いを込めるほどに、眩い光が父親を包む
その光が消えた時、父親はゆっくりと目を開けて、アキラを見た
「…誰だ?…アキラなのか?」
アキラは一瞬で身を屈め、その逞しい腕で父親を掴んだ
裸締め―――
スリーパーホールドとも言う
「ちょ、待て」
苦しい息の下で、父親がか細い声を吐く
アキラは、答えない
締めながら、父親の首を左右に振る
こうする事によって、より深く締めが極まるのだ
ガクンと父親の首が落ち、全身から力が抜けた
父親の失神を確認し、病室を出る
人の気配は無いようだ
さっさと母親の介護施設へ向かおう
居眠りしている受付けの人の前を前方転進で通り抜け、空へ飛び出す
周囲を確認したが、どうやら施設の入口は閉められているらしい
仕方がない
ガラスを割るか
母親の部屋の窓の前で縦拳を当て、ゆっくりと、力を込める
パキッ
ヒビが入り始めたところで、拳を止める
人差し指でガラスを撥ね、腕が通る程度の穴を作る
どうやら、母親の状態は悪化していたらしい
苦悶の表情を浮かべ、悶えながら眠っている
母さん―――
愛しているんだ
また、元気な姿を見たいんだ
何が食べたいとか、一緒に話して、買い物に行こう
今度は、俺が作るから
一緒に食べよう?
蘇生の杖を、母親の腹の上にかざす
願いを込めるほどに、眩い光が母親を包む
その光が消えた時、母親はゆっくりと目を開けて、アキラを見た
「…誰?…アキラなの?」
アキラは一瞬で身を屈め、その逞しい腕で母親を掴んだ
裸締め―――
スリーパーホールドとも言う
「ちょ、やめ…」
左腕で首を抱え込み、右手でグイグイと後頭部を押し付ける
首が細い場合は、こっちの方が早いのだ
ガクンと母親の首が落ち、全身から力が抜けた
母親の失神を確認し、施設の部屋を出る
ガラスを割ってしまったが、幾らくらいだろうか
2万もあれば、足りるだろうか
床にピン札を2枚投げ捨て、壁にごめんなさいと書いておいた
まあ、これで何も問題ないだろう
実際のところは何件も問題が発生しているのだが、アキラは微笑んで帰途に就いた
一方その頃、グリは3人目となる魔法少年の前に現れていた
「ぼくと契約して、魔法少年になってよ」
ンー
やっと金曜日です
良い休日をお過ごしください
どう過ごしても、時間は変わらず過ぎていきます
折角ならば、思い出に残る時間にするのが良いと思います
それでは、おやすみなさい




