暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その28
お疲れ様でございます
ようやく涼しくなってまいりました
まだ朝晩だけですけど
このくらいの天気が丁度良いなー、って思ってたら、今度は急に寒くなり始めます
どこか永遠に春の土地ってないもんでしょうかね?
さておき、本日のキララ、どうぞ
「スキュラ様、ご無事でしたか…」
「…どういう事?何かあったのですか?…」
どうやら城の方はまだ無事だったらしい ―――
それもその筈、現在サタンは各地を巡ってアスモデウスに従った諸侯をしばいて回っており、ごめんなさいでした、と言わせては次の領地に飛んでいる
城を取り戻して居座るのは、全冥界がサタンに従うと跪いた後である
「話は後です!まずはアラクネ様とリリム様をお連れ下さい!すぐにここから逃げます!」
何がなんだか分からない第一婦人のスキュラであったが、エリゴールの慌てぶりから察するにどうやら大事らしい
他の二人の婦人にも話を伝え、急いで荷造りを始めるスキュラ達 ―――
その間にエリゴールはゲートを開き、己の城へと椿を迎えに行っていた
「椿!!」
「おかえりなさい!」
「逃げるぞ!!」
何が何だか分からないが、どうやらマジである
急いで要る物を引っ掴んでまとめた椿は、エリゴールと共にゲートを超えた ―――
その数分後 ―――
「…もぬけの殻か…という事はあやつ、生きておったな…」
アスモデウス第一の家臣であるエリゴールは、サタンにとって優先順位の高いターゲットである
見せしめに地獄の炎で皆殺しにしてやろうかと思っていたサタンだが、行ってみたら城の中には誰もいなかった
椿を脱出させた後、すぐに戻って城内の全員をカザロフ領の山賊村へと避難させていたのである
ダリとザムダ追加、奥様三名と椿追加、
ンー…
圧倒的にお布団が足りない…
新しいお布団セットを買いに、ディスカウントストアへと車を走らせるアキラ
ついでにこっちで過ごしやすいように部屋着もいくつかカゴに放り込む
アキラがそんな買い物をしている間、エリゴールは奥方様達へと状況の説明を始めていた
「…そんな事が…この先は一体、どうなるのでしょう?…」
「まだ分かりません…ですがここなら安全です…サタンに追われる事も無いでしょう…」
どうやら状況としては大分まずいらしい ―――
「…主人は…アスモデウス様は、お目覚めになるのでしょうか?…」
「分かりません…傷自体は回復しておりますが…生きている方がおかしい位の、深刻なダメージでした…今は回復を待ちましょう…」
暗い雰囲気が漂うテーブル ―――
もうダメなのかも知れない…
誰も口にはしないが、思っている事は皆同じであった
「どうしたんだ?みんな暗い顔をして」
「アキラか…アスモデウス様の目が覚めないんだ…奥方様達も心配なさっている…」
「なるほど、それなら電気ショックだ。ちょっと今雷が降っている所を調べてみよう」
PCで丁度雷が多発している山を見つけ、アキラとエリゴールはその頂の木にアスモデウスを縛り付けた ―――
ゴロゴロゴロ…
ピシャーーーン!!
「グワーーーーーーーーーーーッ!!」
エリゴール、被弾 (HP 45000/50000)
違う、そっちじゃない…
そっちのおじいちゃんの方でお願いします…
ゴロゴロゴロ…
ピシャーーーン!!
「グワーーーーーーーーーーーッ!!」
アスモデウス、被弾、及び意識を回復 (HP 75000/80000)
「良し、成功だ。こんな所からはとっととずらかるぞ」
アキラがアスモデウスを抱え、エリゴールがゲートを開く ―――
「何だったんじゃ今のは?…おや、お前達…」
「「旦那様!!」」
心配して待っていた奥方様達は、アスモデウスにしがみついて泣き始めた
「よしよし、お前達…心配してくれとったんじゃな…」
全員の頭を交互に撫で回すと、今度は鋭い目つきになってエリゴールの方を向いた
「エリゴール、状況は?」
「はい、隕石群落で軍は壊滅、ベルゼブブも死亡しました。今頃サタンは自分が健在でアスモデウス様に勝った事を示す為、各地を飛び回っている事でしょう」
「そうか…タナトスはどうした?」
「行方不明です…あの時はアスモデウス様をお救いして逃げるだけで精一杯でした…」
「そうか…ありがとう、エリゴール。おぬしは命の恩人じゃ…」
「あなた様が良いのです…サタンなどではなく…今後もお仕えさせて下さい」
「頼んだぞエリゴールよ…よし、再起するぞ。このままおめおめと引き下がっておるワシではないわ」
決意も新たに、冥界を取り戻す為に動き始めたアスモデウス ―――
一度失った冥界を取り戻す為、今は必死なサタン ―――
両者はいつ終わるとも知れない戦いに、足を踏み入れた ―――
後日譚・アキラん家
一応5LDKの広い部屋なのだが、今は満室である
アキラとキララの部屋、益光と氷雨、ソフィの部屋、アスモデウスと奥方達の部屋、エリゴールと椿の部屋、ダークストーカー達の部屋
もう一家族増えたらどうしよう…
そんな心配をしつつ、アキラは大量のチャーハンを鍋で振っている




