暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その21
お疲れ様でございます
スケボーに横になって車の前に滑り込んで来るガキ ―――
ハイ、見えません
命懸けで嫌がらせして来るとか、前世は何だったんでしょうか
まあ私が事故った訳じゃないんですけど
皆様はどうぞお気をつけて
スケボーに伏せてるガキがこっちを見ていたら注意です
それでは本日のキララ、どうぞ
From ポチ ―――
タナトス軍、あと半日でベルゼブブ城へ到着
From アスモデウス ―――
アキラ達は何をやっとるんじゃ
遅くまで飲んで、二日酔いで寝ている
だがそんな事を言われても現在のポチはゲートリングを持っておらず、タナトス軍に同行している
連絡の取りようが無いのだ
このままだとあと数時間でソフィ救出作戦はタイムオーバーになる状況だったが、救いの女神はいた ―――
「起きなさい、あなた…今日はソフィを助けに行く日でしょう?…二度と会えなくなっても良いのですか?…」
「ハッ!?…起きろ!アキラ!今すぐ出るぞ!」
「…なあに?…先にトイレ行って来ていい?」
「早く行って来い!」
寝ぼけ眼のアキラがトイレで用を足している間、益光はザムとゾルを起こした ―――
同じく全員、二日酔いで頭が痛かったので、アキラが次々と蘇生の杖を入れていった
「ほい、これははっちゃんに。身隠しのマントだ。こっちのリングはザムに。ベルゼブブ城には行けるんだろ?」
「ああ、俺ん家みたく知っている…任せとけ…」
「これは対ハエ用兵器、フマキラーだ。持って行ってくれ」
フマキラーの缶を4本ずつ渡される益光とザム ―――
「…これはどのくらいで効くんだ?…」
「3歩歩いた頃にはハエは落ちてもがき始めている。その後死ぬ」
「なるほど…ゾルも来い…お前は見張りだ…」
「はい!」
そうしてザムが着けたゲートリングでベルゼブブ城へと潜入し、地下牢へと向かった三人 ―――
音もなく地下牢の扉が少し開き、音もなくまた閉じる
救出部隊、潜入成功 ―――
シュー、という音を立て、辺りに殺虫剤が撒かれていく
ハエ達が通報しに飛んでいこうにも、既に出入口付近は殺虫剤の煙が立ち込めるキルゾーンになっている
やがて地下牢のハエの全ては力尽き、益光はソフィの牢の前に立った ―――
「ソフィ?」
顔を上げて益光の方を見るソフィ
「…パパ!?」
「拙者だ。迎えに来たぞ…」
そう告げるとカチャカチャと牢の鍵をこじ開けた益光
牢の扉をそっと開けると、ソフィが全身全霊のソフィダイブで飛び込んで来た ―――
「まだ声を上げるでない、ソフィよ…早々に立ち去るぞ…ザム、ゲートを開いてくれ…撤収だ…」
コンコン、と地下牢の扉を叩き、外を見張っているゾルを呼び寄せるザム
「…では帰るぞ…」
「…ちょっとだけ待っててくれ…そこの牢に昔の顔馴染みが居るんでな…差し入れだ…」
ザムがその牢の前に行くと、殺虫剤の音で何事かと牢の柵を掴んで見ていた男が声を上げた
「お前は…ザムじゃないか…」
「よう、ギャガ…いいザマだな…」
「助けてくれ…」
「全部終わったらな…とりあえずタバコでも吸ってろ…」
牢の隙間からタバコとライターを渡すと益光達と共にゲートを潜り、益光ん家に帰る4人 ―――
ありがとう、ザム…
お前が助けに来てくれるの、待ってるからな…
そんな感謝の想いと共に、ギャガはタバコに火を着けた ―――
ボン!! ―――
スプレー缶のガスとは、可燃性である
ギャガがタバコに火を着けた瞬間、地下牢全体が炎に包まれた
まだ僅かに生き残っていたハエ達も、この一撃で灰と化した
「パパ!パパ!!」
「…もう泣かずとも良い、ソフィよ…おぬしは拙者の宝だ…誰にも渡さぬ…」
ソフィの頭をナデナデしてあやしつつ、益光家に戻って来た益光達 ―――
「…ソフィ?…」
「ママーー!」
こちらにも全霊のソフィダイブを入れるソフィ ―――
「カァーーー!!」
「ジェダ!」
こちらは向こうからダイブしてきた ―――
「…で、俺達はどうするんだ?もう軍は動いているんだろう?…」
「…拙者達もタナトス軍に合流する…ベルゼブブを倒すぞ…我等の禍根は、ここで断つ…」
「…じゃあ行くか…やれやれ…俺達ゃただのコソ泥だった筈なんだが…戦争か…」
「…無理強いはせぬぞ?…」
「…いや、行く…なにしろ俺は宝物庫の場所を知っているんでな…」
その後、益光、ザム、ゾルの三名はベルゼブブ城付近にゲートを開き、ポチ達と合流した ―――
ンー…
しかし気がつくとどこそこホコリをかぶってますね
また拭かないと




