暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その19
お疲れ様でございます
コンビニのタッチパネルが、なかなか反応してくれない現象 ―――
何回OK押せば良いんでしょうか
そう感じた私は、一つの技を編み出しました
左手四本指で、ダララッ、と連打する ―――
どうぞ皆様もお試しあれ
それでは本日のキララ、どうぞ
こちらは益光ん家のテーブル ―――
現在アスモデウス、アキラ、益光、ザム、ゾルの5人で作戦会議が行われている
「…おそらくソフィが囚われているとしたらここだろう…ベルゼブブ城の地下牢だ…」
鉛筆で城の見取り図を描きながら、その位置を示すザム ―――
「…城の中には見張りのハエがどこそこに居る…ベルゼブブの眷属だ…こいつらに見つかるとハエは飛んで行ってベルゼブブへと通報する…なかなか厄介だぞ?…」
「なるほどな。そのハエは警報装置という訳か。ソフィを奪還したとしても、居なくなった時点で通報されるじゃろうな」
「…ええ、ソフィはあなた様を脅す為の切り札です…取り返されたとなれば叛意が有る事を知られたベルゼブブは開戦するしかなくなるでしょう…」
「フム…そうじゃろうな…」
つまりワシはハエ共に見つからぬように先に軍を動かし、同時にソフィの奪還も行わねばならん訳か…
あやつの毒の惨劇もある…
ヘタをすれば兵の大半を失うじゃろう…
益光ん家でお茶をすすりながら、勝ち筋を探り続けるアスモデウス ―――
一方その頃、ベルゼブブ城 ―――
「…ほう…それがソフィか…」
「ハッ!…ですが今回の任務で隊長のヤンを失い、隊員のザムとゾルも戻って来ませんでした…残ったのは我々二人だけです…」
「…そうか…ではダリよ、隊はお前に任せる…ソフィは地下牢に入れておけ…」
「ハッ!では直ちに!」
ガシャーン! ―――
地下牢に放り込まれ、扉を閉じられたソフィ ―――
扉の鍵をカチャッと閉めて、ダリとザムダが去ってゆく
しばらくはここから出ようと頑張っていたソフィだが、自分の力ではどうしようもないと分かってお布団で横になった
パパ…
ママ…
ジェダ…
誰か助けて…
楽器も絵本もクレヨンも何にもない牢屋で、ソフィは泣きながら眠りに就いた ―――
その間、アキラは純平を連れて来て会議のテーブルに加えていた
誰、この人達?…
「あ、どうも。純平っていいます」
「ザムだ…」
「ゾルだ…」
なんかこいつら愛想悪いなー、とか思いつつ、話を始める純平
「で、俺に話って何ですか?」
「お前にはタナトスへの連絡を頼みたい。ヤツだけはハエに見張られておらん。兵の支度を整え、速やかにベルゼブブ城へと向かうように、と伝えて貰いたい」
「いつ出るんですか?」
「そこはまだ考えておる…まずはソフィを救わねばな…疾風、ザムよ、いけそうか?」
「…」
「…まずはハエ共をなんとかしなきゃな…牢の周りにも無数にいるだろう…全部始末したとしても、数時間後にはベルゼブブは気付く…」
「となると…」
ここでアスモデウスの方針、固まる ―――
ベルゼブブ城までは大体5日くらいかかる…
ヤツに気付かれる事無く兵を進める事が出来れば、守りを固める前に奇襲で城の中に押し込めるじゃろう…
味方の兵とこちらの兵が入り乱れている状況では毒の惨劇は使えまい…
ソフィは戦が始まる寸前に奪還する…
「よし、まず純平がタナトスの所に行って事情を話し、出撃命令を出す。それから5日後にはベルゼブブ城に軍が着く。それと同時にソフィを奪還し、ベルゼブブとは決戦じゃ。ちょっと待っておれ、出撃命令書を書く。疾風よ、紙とペンはないか?」
「…」
無言で席を立った益光は、A4サイズの厚手の紙と万年筆を持って来た
キュポンとキャップを抜き、サラサラと書き始めるアスモデウス ―――
最後に自筆のサインの所にピリオドを入れると、それを純平に渡した
「これをタナトスにな。さて、ワシは戻る。お布団の中にいないと怪しまれるからな。お前達はどうやってソフィを奪還するかを相談しておいてくれ」
ヴーーーン、とゲートを開くと、アスモデウス城へと帰って行った ―――
「ンー…地下牢に監視用のハエがいっぱいいるんだよね?」
「…そうだ…見つかれば地下牢の出入り口を塞がれて、俺達も囚人の仲間入りだ…俺とゾルなら扉の下の隙間の影から抜けられるがな…」
「…ゲートリングがあるのだ…牢に侵入してソフィを攫って、その場で戻ればよいのでは?…」
「…すぐにベルゼブブに通報される…またソフィを奪い返しにお前の家へとシャドウストーカー隊が行くぞ?…ソフィを攫いつつベルゼブブにバレない数時間を作り、その間に開戦するんだ…その為にはハエを始末する方法が要る…」
スッと立ち上がり、ゲートを開いて一旦自分の家に帰るアキラ ―――
ちょっとしてまた戻って来ると、両手にスプレー缶を装備していた
「コイツなんてどうだ?コイツは蚊にも効くが、ハエにも効くんだ」
フマキラー ―――
人類が発明した、対昆虫用の決戦兵器である
まったくね
早く先の展開を書きたいんですが、どうしても説明的な部分が物語に入ります
ここんとこあんまり面白くなくてすみません




