暗躍する影!世界を守れ、アスモデウス!その2
お疲れ様でございます
あっ!?
カシャッ ―――
見ていたら地下鉄のホームでつまづき、スマホを落としてしまった女性
拾って顔に向けた画面は、ピッシピシに割れています
ああ、可哀想に…
私に出来るせめてもの慰めは、憐みの表情を向けないように立ち去る事です
皆様はどうぞお気をつけて
それでは本日のキララ、どうぞ
「…では任せたぞ、シャドウストーカー達よ…決して殺すな…生かしたまま二人をこの城へと連れ帰るのだ…」
ベルゼブブの命を受け、跪いて一礼する、いくつかの怪しい影 ―――
彼等は隠密行動に長けており、建物や人の影に入って姿を隠す事が出来る
ちなみにキライなものはガッツリ目に入って来る日光である
情報によると、地上のここに居るはず ―――
そうして開かれたゲートを潜って日本へ来たシャドウストーカー達であるが、名前しか知らないのにこの中から探せ、という無茶振りである
「…なあ、どうやって探す?…」
ヤン (BC326~存命 シャドウストーカー隊隊長 影に潜って人の生活を覗き見るのが趣味)
「…そうですね…ていうかここ、結構広いですよね…人も多いですし…名前しか分からないんじゃ探しようが無いですよ…」
ダリ (BC218~存命 副長 隊員のザムダちゃんをお嫁さんにしたいと思っている)
「…ウーム…それもそうだな…差し当たっては地上の情報を収集しつつ、ベルゼブブ様からの続報を待つとしよう…私は一旦戻ってベルゼブブ様にその事を報告して来る…お前達は情報を集める手段と住む所を探しておけ…」
「「ハッ!!」」
次々と散って行くシャドウストーカー達 ―――
あっ、お前達?…
まだ集合場所決めてないんだけど…
報告して戻って来たら、俺どこに行ったらいいの?…
ちょっと待ったハンドを差し出したまま固まっていたヤンだが、隊員達はあっという間に影に潜んでしまっていた ―――
潜伏能力が非常に高いシャドウストーカーである為、見つけるのはほぼほぼ不可能である
こうしてまず一人、隊長のヤンが迷子になった ―――
差し当たってベルゼブブ様に最初の報告をして、地上に戻って来たヤン
最初にいた場所に戻ってみたが、そもそも自分も隠れている為、向こうも見つけられなかったりする
なんてこった…
このままでは、この任務は失敗だ…
隊員みんなどこに行ったか分からなくなった状況で、情報を聞けるのは俺だけか…
「…探してみたけど、ヤンさん見つからなかったね…どうしよう、ザムダ?」
「…そうね…とりあえずはヤンさんを探しつつ、最初の命令を進めましょう…二人を見つける方法を探すことと、住む所を探すこと。私はジメジメした洞窟なんてイヤよ?真っ暗で涼しくて、食べ物がすぐ手に入る所にして頂戴?」
OK了解、マイハニー ―――
君と僕との住まいだね?
こうしてダリの地上調査は、まず日本人がどうやって暮らしているかを調べる所から始まった ―――
日常には色んな罠が潜んでいます
確認は大事 ―――
覚えておいて下さい




