閑話休題!ソフィのなつやすみ!その20
お疲れ様でございます
なんかなつやすみ回だけで引っ張ってしまいましたが、まだあと1日あります
宿題?
ソフィちゃんには、そんなものはありません
冒険だけが待っています
それでは本日のキララ、どうぞ
わあわあと泣きながら、チャリを押して歩く一人の少女 ―――
ソフィである
そっちに行くと家が遠ざかるのであるが、ソフィは前に進む
「じゃあな、カズヤ!」
「まったな~!」
チャリで帰宅中の、二人の男子高校生が手を振って別れた
その一人が向かった道の先に、泣きながらとぼとぼと歩くソフィがいた
ン?…どこん家の子だろう?…
ていうか泣いてるから、ほぼ確で迷子だな…
村田 和也(2009~存命 男子高校生 サッカー部に所属 後に正義感の強いお巡りさんになる)
「どうしたの、君?」
和也が話しかけると、ソフィは泣きはらした顔を上げた ―――
家に帰りたい…
その事を伝えたかったソフィだが、イマイチ言葉がまとまらなかった
まず落ち着かせないと話が聴けない、
そう判断した和也は付近のコンビニへとソフィを連れて行き、アイスを買って来た ―――
ガリガリさん ―――
ソーダ味のヤツである
この歳の子供だと袋を破った勢いでアイスを落とす可能性がある為、和也は自分で開けてソフィに差し出した
「はい、これ」
アイスを受け取るソフィ ―――
そのままかじり出すと、食べてるうちに冷静になっていった
「君、どこん家の子?」
「パパ…」
ハイ、分からない
聞き方が悪かったらしい
ンー…どう聞いたら良いんだろう?…
少し考えた和也は、質問を変えた
「君ん家の近くのお店ってどこ?」
「かどまつや…」
そこなら知っているスーパーである
「着いて来て。そこまで案内するよ」
アイスを食べ終わったソフィは、チャリを押しながら和也に着いて行った
着いた先は、いつも家族で来るスーパーであった ―――
数々の苦難を乗り超え、今ソフィ、帰還 ―――
「ここからなら帰れる?」
コクリと頷くソフィ
「じゃあね」
シャーッ、とチャリを漕ぎ、和也は行ってしまった ―――
チャリを押しながら坂を上り、とうとう懐かしの我が家を目にしたソフィ ―――
既に辺りは、とっぷりと日が暮れていた
チャリを庭に止めて玄関を開けると、まず益光が出て来た
「…」
「…」
お互いを見つめ合っていると、ソフィがぶわっと泣き出した ―――
わあわあと泣いているソフィの肩を抱き、ポンポンと叩く益光
「…泣かずとも良い…ここはおぬしの家だ…」
「パパ!…」
「…どこに行っていたのですか、ソフィ…探していたのですよ?…」
「ママ…」
両親から肩を抱かれたソフィ ―――
家に上がると益光が調理師を召喚し、出来立ての天丼を目の前に置かれた ―――
いつの間にか隣に来て、おすそ分けを要求するジェダ ―――
家族に囲まれて美味しいゴハンを食べているソフィは、今幸せである
「…まったく、どこに行っていたものやら…」
「…きっとどこか遠くへと行ってみたかったのでしょう…私には叶いませんでしたが…」
三人で川の字になり、クカー、と寝ているソフィを挟んでお布団で会話をする益光と氷雨 ―――
「…どこか行ってみたい所があったのか?…」
「…ええ。里から見える、紅葉の山です…とても綺麗に見えました…」
「…秋にはそこに参るとしよう…皆でな…」
そうして話しているうちに、益光も氷雨も眠りに落ちていった ―――
初めての一人旅、からの迷子、からの帰還 ―――
苦難を一つ乗り越えたソフィは、己の知らないうちにまた一つ経験を積んだ
ちょっと寝たら校正します
おやすみなさい




