閑話休題!ソフィのなつやすみ!その10
お疲れ様でございます
何か食べたいんだけど、これといったメニューが見つからない
そういう時って大体、普段の食事では摂れていない栄養素を体が欲している時です
食事はバランス良く摂りましょう
では本日のキララ、どうぞ
「では、乾杯!」 ―――
「「カンパ~イ!」」
アスモデウスの音頭で皆がビールを開け、ンッンッンッンッ、と飲んでいく ―――
プハァアアアア…
「…さて、この度は皆の働きのおかげで、このアスモデウスは冥界の主となるに至った…今宵は皆でささやかに祝うとしよう…では始めようか…」
なんか自分主催じゃないのに仕切ってる…
そこんとこちょっと気になったアキラだが、始めるというからには肉を並べ始める
オープニングは、レモン汁と塩コショウに浸しておいた豚肉 ―――
肉が焼ける程に脂が滴り落ち、その度にボッと炎が上がる
最初はコイツからいっておくと、イイ感じに炭に火が回るのである
「良し、焼けたヤツから取って行ってくれ」
アスモデウスの戦略、
カカカッ、と箸を滑らせ、一口で入るだけの肉を取っていく
それをガブリと口に入れ、肉の熱さはビールを口に含んで緩和し、ヤケドを防ぐ
「ほう、これはなかなか…レモンじゃったか?肉の脂のくどさがこのレモンによって見事に打ち消されておる。これならいくらでも入るぞ」
奥方様達の戦略、
庇い手 ―――
この肉が焼けたら私のものです、とその肉の上に箸をかざして主張する事により、他者の箸を牽制するというものである
佐藤さんの戦略、
競争率の低いコンロに移動する ―――
自分はともかく椿には食べさせてやりたかった佐藤さんは、3つ目のコンロの前で肉が焼けるのを待った
「はい椿、アーン」
突如、衆目の中でラブラブ感を出し始める佐藤さん ―――
これには椿もどうしたものか迷ったが、そのお肉を断るという選択肢は無かった
髪を搔き上げながら目を閉じ、少し恥ずかしそうにアーンしている椿は、正直可愛かった ―――
しまった、私とした事が…今のアーンは写真で残しておくべきだった…
撮影班!!
「アキラよ、確かお前はカメラも得意だったよな…」
「ウン。なんで?」
「椿を撮って貰いたいんだが、頼めるか?」
正直お肉を焼くのに忙しくてまだ一枚も食べていないアキラだったが、佐藤さんの切実な願いはアキラの心に届いた ―――
「少し待っていてくれ。はっちゃん、肉を焼くのを頼めるか?」
…それ、拙者が食べられなくなるヤツではないか…
ただでさえ氷雨とソフィに取り分けており、自分はあんまり食べられなかった益光であるが、アキラの切実な願いは益光の心に届いた ―――
「…良かろう…では拙者が承るとしよう…」
その後、カメラを持って来たアキラの手により、椿の貴重なアーンのシーンや、みんなの写真が撮影された
ちなみにアキラは、一枚も肉を食えなかった ―――
「…」




