抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その19
お疲れ様でございます
ウン…
まだ来ないのかね?…
ウチの中なら、エアコンで涼しくてゴハンも好きなだけ食べられるよ?…
まだ来ない通い猫を待つ男が一人 ―――
ニャンコが居なくてちょっと寂しいですが、私は元気です
それでは本日のキララ、どうぞ
旅行を終え、我が家へと帰って来た益光ん家の面々 ―――
そして何故か一緒に上がるアスモデウスと佐藤さん ―――
「…」
「いや、話が済んだら帰る。おぬしとそのカラスに用があるんじゃ。ジェダと言ったか」
「?」
とりあえず居間に通され、ちゃぶ台を囲んで座るアスモデウス達
いつもなら益光のお膝の上に座るソフィだが、今回はアスモデウスの膝の上に座った
普段はいないレアキャラなので構って欲しいのである
益光は己の膝がソフィにご遠慮された動揺を、見事に隠してみせた ―――
「…して、用とは?…」
「ウム、冥界のバルニア領と言ってな。領主の名はヴェッサーチ。どうやら其奴が、まだゴタゴタしているこの機を狙って兵を挙げる準備をしているらしい。冥界の主の座をワシから奪う、無理であれば自治権を認めさせる、この辺りが狙いであろう」
「フム…」
地図を益光の方に向け、ちゃぶ台の上にスッと差し出す佐藤さん
「赤い所がそのバルニア領、網掛けをしてある所がそこと共謀する可能性が高い近隣諸国だ。まずお前にはそこの領主達の写真を撮って来て、ジェダに覚えさせて貰いたい。頼めるか?」
「…なるほど…ジェダが監視して、動きがあれば報せるという訳か…して、報酬は?」
「これだ…」
スッとソフィちゃんを横にどけ、佐藤さんから袋を受け取るアスモデウス ―――
「ええい、これでもか!これでもか!!」
袋に手を突っ込んでは、金の粒を益光の顔に投げつけていく ―――
100万円…200万円…300万円…まだまだ増える…
こんな責苦であれば、拙者は如何様にも耐えてみせようぞ…
「…ではこの話、承知致した…まずはアキラからカメラと身隠しのマントを借りて来るとしよう…佐藤さん、その後の案内を頼めようか?」
「ウム、では私がアキラの所へのゲートを開こう。帰った後はジェダも一緒に冥界に連れて行く。まずは場所を覚えてもらう」
「…なるほど…アキラからゲートリングも借りて来た方が良いか?…ジェダの足に着けさせておけば、飛ぶより速く帰って来れよう…」
採用 ―――
アキラは快くカメラとリングを貸してくれた
寝ていたとも言う
ちょっと借り申す、と書いた書置きが益光達が去った後に残っていた
リングをジェダの足に通し、落ちないように紐でグルグル巻きにして縛る
「…これで良かろう…では参ろうか…」
なんかお腹いたいね…
やはり夏場に食べ物を長時間部屋に置いておくのはアウトみたいです




