抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その18
お疲れ様でございます
まったくね
冬前に食らった肺炎か何かの菌が、まだ体に残っているようです
最初に私の鼻水で気づいたって時点で、犯人がクソ親父だって事は間違いなさそうですが
人にこういう嫌がらせしといて忘れるとか、止めて貰えませんかね?
さておき、本日のキララ、どうぞ
アアアーーーーーッス…
よく寝たわ…
アキラから蘇生の杖を一発食らった事もあり、完全回復した二人 ―――
血走っていた目はスッキリとしており、どこかの怨霊のようにフルフルと震えていた手はピタッと収まっていた
「そろそろ朝食に参りましょう、アスモデウス様。1階の食堂でバイキング形式の食事が供されているようです」
「ウム…ああ、疾風達にも声を掛けてやるが良い。ワシらだけ先に行ったのでは悪かろう」
「それもそうですな。では呼んで参りましょう」
佐藤さん、疾風達より先にペタペタと駆け出すソフィ ―――
「これソフィ、スリッパを履きなさい」
「それじゃまー!」
まったくもう…言う事聞かないんだから…
「…まあ良いではないか氷雨…拙者はな、ソフィをあの天真爛漫なまま育ててやりたいのだ…里にいた頃とは違う…」
「はい…あのままのソフィで…お転婆に育ちそうですね…」
「フフ…それで良い…拙者達には味わえなかった生き方をさせてやりたいのだ…」
そのままトテトテと走って行ったソフィはアスモデウスを発見した
「おじいちゃ~~~ん!!!」
会心のソフィダイブ ―――
「おおう、ソフィよ!」
これをナイスキャッチし、3周ほど頭の上に持ち上げてクルクル回すアスモデウス
可愛いのう…孫として土産に持って帰りたい…
キャッキャと喜ぶソフィを下し、頭を撫でる
「今日も元気じゃのう、ソフィちゃん。じゃあおじいちゃんとゴハン食べに行こうか」
「うん!!」
朝食のバイキングの台が少々高かった為、ソフィの身長では見るのも取るのも苦労した
「…これを使うが良い、ソフィよ…」
益光のさりげない食事支援により、ソフィはお立ち台を手に入れた
「しかし、心配なのは東側の諸領です。中央からは遠い為、歴代の反乱は大体あの地域から起きています」
朝食を摂りながら、早速仕事の話を始める佐藤さん ―――
「ウム…今はまだ情勢が不安定じゃ。やるなら今じゃろうな…」
「はい。そこで私としては何名か見張りを立て、事前にそれを防ぎたいのですが。特にバルニア領については警戒が必要です。軍事物資を買い集めているようです」
「おや、それは穏やかではないな…ワシと戦る気かの?」
「状況次第では、といったところでしょう。まだこれを叩く為のこれといった理由も無い為、私としても頭の痛いところです」
フーム…確かに放っておいたらえらい事になりそうじゃの…
事前に動きが知れれば良いが…
アスモデウスが悩んでいると、ふとソフィが窓を開けてカラスにゴハンをあげているのが目に入った
「おいしい?ジェダ」
「はい!俺、こんなに美味いもの食ったのなんて初めてです!」
「んじゃもっといっぱい持ってきてあげる。ちょっと待っててね」
ンー…
見張りか…
あのカラスいけんじゃね?…
顔を見合わせたアスモデウスと佐藤さんは、同時にコクリと頷いた ―――
皆様もどうぞ、感染にはお気をつけて
色んな活動に支障をきたします




