抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その15
お疲れ様でございます
お盆ですね
親しい方を失ってしまわれた方、お悔やみ申し上げます
忘れないでいてやって下さい
湿っぽい話になっちゃいましたが、ここは明るく行きましょう
それでは本日のキララ、どうぞ
「サタンはどこだーーーっ!!探せーーーっ!!」
バタバタと城内を駆け巡り、次々と部屋を暴いていく反乱軍 ―――
城内の者を見つけては縛り上げていき、サタンがいなかった部屋の前には小石と砂で×の目印をつけていく
「寝室!いませんでした!!」
「執務室!いませんでした!!」
次々とアスモデウスに報告が上がり、遂にはサタンはもうこの城にはいない、という結論に達した
兵をまとめ、一旦城を出るアスモデウス
「勝敗は決した!!我が勇士達よ!鬨の声を上げよ!!」
「「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」
その声と同時に、城の頂上に掲げられるアスモデウス旗 ―――
サタン様の援軍として駆けつけた諸侯達はその旗を見てビタ止まりし、帰っていった
え…サタン様負けちゃったの…?…
んじゃもう行っても遅いじゃん…
差し当たっては状況を把握して、アスモデウス様と交渉しなければ…
一日、二日と経つごとに、新冥主アスモデウスを訪ねる使いの者は増えていった ―――
「…これで45、ほぼ全ての諸侯はアスモデウス様に恭順の意思を示しました」
パタンとチェックのついた名簿を閉じるエリゴール
「あとは最後に一人、ベルゼブブ殿からは何の音沙汰も無しですが。如何なさいますか?」
「よい。ヤツは古い知り合いじゃ。態度を決める前にワシの治世を確かめたいのじゃろう。アイツも気位が高い。おいそれと膝を着いて従うなんて事はあるまい。しばらくは放っておけ」
その頃、ポチへと変身した純平やタナトスといったアスモデウス軍の主だった者は、縛り上げた城内の者達の検分を行っていた
サタンと内通する可能性があると判断された場合、この城から追放である
奥方達や専属の執事、侍医といった者達は次々と追放を言い渡され、荷物をまとめて城から出て行った
「ポチ殿、コイツはどうします?」
縛られたまま、ポチの前に引き出されたブーフ ―――
「名と仕事は?」
「…ブーフです…仕事は床屋です…」
「サタンの近縁者という事はあるまいな?」
「まさか。俺みたいなオークが。元はただの町の床屋だったんです。出来る事なら、またあの店に帰って床屋をしていたいです」
「フム、城を出たいという分には問題無いだろう。ではこの男も追放だ」
名簿の追放欄にチェックを入れ、次の者を呼ばせるポチ ―――
アスモデウス軍の兵士に連れられてブーフが部屋を出る時、二人はウインクを交わした
こうして城内は冥主アスモデウス体制に塗り替えられていき、新政権の準備は着々と進んでいくのであった ―――
蚊 ―――
お前を殺虫剤で落とした後に見つけて、ライターで焼いてサバトを開いてやる
どこだ?




