抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その12
お疲れ様です
やはり人間、環境に左右されるものです
面白い人と話していると、なんか楽しくなっちゃいます
クソ野郎に毒を吹かれていると、コイツマジで死ねよって気分になります
私みたいな物書きだと後者が最悪で、作品に影響します
やっぱアイツここに一人で捨ててやろうかなー、とか思いながら今日も書いてます
それでは本日のキララ、どうぞ
ドン、タッタ、ズンズンタッ、ドン、タッタ、ズンズンタッ
ギャアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーッ!!!!
ドラムのテンポに合わせて槍で突かれたカマスとシスラーの悲鳴が、その音と相まって一つの音楽となる ―――
これから二人は足元の薪に火をくべられて火炙りの刑に処されるところであり、周囲ではなんか楽しくなっちゃった魔族達が輪になって踊っている
サタン様の指パッチンで二人の足元の薪に火が投入され、処刑という名のサバトの興奮は最高潮へと達した ―――
壇上の椅子でワインを傾けつつ、その様子を眺めているサタン様の顔は満足そうである
一方こちらは、アスモデウスサイド ―――
「…では任せたぞ…」
「…」
黙ってコクリと頷いた益光は、身隠しのマントを羽織った
アキラがゲートリングを益光に渡すと、ただちに帰ってゆくエリゴールとアキラ
その後益光は一晩中をかけて、ダーインスレイヴで馬の手綱や鞍、城の兵器などに切れ目を入れていった
さて、帰って少し寝ておかねばな…
明日には開戦か…
ゲートを開いてエリゴール城に帰ったところ、エリゴールとアキラ、ポチはぐっすりと眠っていた
おぬしら…人に仕事させといて自分達はお布団か…
せめてエリゴールくらいは拙者の仕事の成否の心配をして、ハラハラしながら起きて待っているとか無いのでござろうか?…
深夜まで残業をして家に帰ったサラリーマンの気持ちが、分かる…
そんな益光は横になって腕を枕にし、床で眠りに就いた ―――
そして翌朝 ――――――
バタバタとサタン城内を走る、見張りの衛兵
バァーンとサタン様の部屋の扉を開けると、何事かといった様子のサタン様に報告を始めた
ちなみにまだちょっと眠そうである
「報告致します!城外に敵と思しき軍勢多数!旗は一つではなく、混成軍の模様です!」
どういう事だ?…
考えているうちに、段々頭がハッキリし始めたサタン
思い当たったのは、先日の裁判である
まさか…
カマスとシスラーの訴えが本当で、アスモデウスが嘘をついていたのか…
あいつら夕べ、サバトで火炙りにしちゃった…ごめんね?…
「出るぞ!全軍に戦の支度をさせよ!今すぐにだ!」
「ハッ!!」
それを聞いて、またバタバタと走って兵舎へと向かう衛兵
急いで着替え、寝起きでオシッコが出そうなのでとりあえずトイレに向かいながら考え続けるサタン
いかん…
周辺から搔き集めれば百万近くにはなるが、今から伝令を走らせても着くのは昼過ぎとか明日とかになるだろう…
籠城…は、無いな…
ビビッて城に隠れてましたー、では、私の面目が立たん…
差し当たっては、私が出て時間を稼ぐしか無いか…
各地の領主に伝令が走り、バタバタと兵が支度をする中で、一人サタンがその軍勢の前に立ちはだかる ―――
「そちらの代表を出せ…少し話がしたい…」
軍勢が割れて道が出来、やがて朝日を背負ってアスモデウスの旗が上がった ―――
やはりか…
「…ご機嫌よう、サタン殿。本日はあなたと一戦交えたいと思いましてな…では参りますぞ?」
まったくね
ちょっと誰かとお話ししてきます




