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抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その11

お疲れ様でございます


ンー、なんとも悩ましいです


他のキャラの閑話休題的な話も書きたいんですが、それやっちゃうと本筋の話がぼけちゃうんですよね…


まあちょっと考えてみます


それでは本日のキララ、どうぞ

翌朝 ―――


「アスモデウス殿、あなたに反逆罪の容疑がかかっております。法廷までお越し下さい」


はい、おいでなすった


「このワシを捕まえて何をバカな事を。誰じゃそんな事を言うヤツは?」


「カマス卿とシスラー卿からの告発です。お心当たりは?」


そこでニヤリと笑うアスモデウス


「…あるぞ。そいつらがワシに消えて欲しい理由についてな。少し待っておれ。取って来る」



ン?と顔を見合わせる衛兵2人


少しすると、鞄を持ってアスモデウスが戻って来た


「さて、参ろうか」



馬車を降り、法廷まで歩いて行くアスモデウスと衛兵2人 ―――


手錠をかけられたアスモデウスを見た者達は、みな驚きの表情を隠せなかった



アスモデウス様に一体何が?…


アスモデウス様、死んでしまうん?…



「まったく、気分が悪いもんじゃのう」


「黙って歩いて下さい」


「分かった分かった」



法廷に着いて最初に目に入ったのは、裁判長の席にいるサタン ―――


怒りの形相で真っ直ぐアスモデウスを睨んでいる


出廷する者が皆席に着き、その裁判は始まった ―――



「被告、アスモデウス。あなたは昨夜、サタン様に反逆する意図を持って人を集め、決起集会を行った。これは事実ですか?」


いな…夕べならエリゴールを城へ呼んで、兵を分けるべきと分けてはいけない場合について講義しておりました。そんなデタラメをでっち上げてワシをおとしいれようとするのは誰でしょうか?」


「そちらのカマス卿とシスラー卿からの告発です」


顎を上げながら二人の方を冷ややかな目で見るアスモデウス ―――


「我々二人は、確かにその場に居合わせておりました!諸侯を集め、反逆を促していたのです!」



フッ、と笑うと、アスモデウスは隣の衛兵を呼び寄せた


「この鞄の中の書類をサタン様へ」


鞄を持ってサタン様の下へ行き、中の書類をサタン様に差し出す衛兵


読んでいくうちに、サタンの顔は驚きのそれから怒りのそれへと変わっていった ―――



「…カマスよ…貴様、穀物の先物取引の相場を不正に操作していたな?」


ウッ!!


「…シスラーよ…貴様、近隣の住民を捕まえて奴隷として売っていたな?」


ウッ!!


最早もはや、サタン様とは目を合わせられない二人


「…いえ…私は決してそのような事は…」


「だったらこの書類はなんだ?…丁寧につけてあるな…どうやったら相場を動かせるかがよく分かる」



裁判長席を下り、ツカツカとカマスの前へ行って書類を見せつけるサタン様 ―――


「…お前の字だな?…」


「…」


「聞いておるのだが。答えよ」


「ち、違うのですサタン様、私は滞りなく納税を行う為に」


「もうよい…此奴こやつを牢に入れよ」


「ああっ!!そんな!待って下さいサタン様!!」


衛兵に両脇を抱えられ、後ろ向きでズルズルと引きずられて地下牢へと向かうカマス卿 ―――


サタン様ーーーーー!!


閉じられた扉の向こうから、カマス卿の悲痛な叫びが木霊こだました ―――



「さて、お前の方はこっちか。住民の人攫いを禁じておる事は知っておるな?」


「…」


「連れていけ」


黙ったままズルズルと引きずられていくシスラー卿 ―――


もう既に諦めているシスラー卿は、大人しかった



「…さて、あとはお前の反逆罪の容疑だが、本当に違うのだな?」


「はい…あの二人の悪い噂を耳にして、事実か否かをワシの手の者に確かめさせたのです。そしたらその書類を持って帰って来ました。ワシは二人の所に行ってそんな真似は今すぐ止めろ、と言ったのですが、そしたらこうなった、といった次第です」


「…なるほどな…二人で共謀して、証拠を握っているお前を消しにいった、という訳か…疑ってすまなかったな、アスモデウスよ」


「では、これを外して下さらんかの?サタン様」


そう言って手錠を見せるアスモデウス


フッと笑い、手錠を外すよう指示するサタン


「では、これにて閉廷!」



こうしてアスモデウスは事無きを得た ―――



その後サタン様は左側のヒゲがなんかおかしい事に気づき、もう一度ブーフを呼んだ


ヒゲを整えながらサタン様に話しかけるブーフ


「ところでサタン様、牢に入れた犯罪者はこうするっていうのは如何でしょうね?」


「ム?」



後ほどサタン様が地下牢へ行くと、頭頂部のみを手荒に刈り取られた二人がいた ―――



なんとも情けない頭である


「…フッフッフッフッ…ハーーーッハッハッハッハッ!!」


見ているうちに笑いをこらえきれなくなったサタン様は、一しきり大笑いしてから地下牢を出た ―――

今日はまだいける


私は…逝く

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