抗(あらが)え!人類の味方エリゴール! その9
お疲れ様でございます
そういえば思い出したんですが、私、昔カメを助けてるんです
浦島太郎現象の原因って、それなんじゃないでしょうか
乙姫様は?
さておき、本日のキララ、どうぞ
「諸君、よくぞ集まってくれた… ―――」
オオッ!!
決起集会に集まった諸侯が目にしたその首謀者は、あの名将アスモデウスであった ―――
後ろに控えているのはエリゴール ―――
こちらも飛ぶ鳥を落とす勢いの成長株である
その後ろには、銀狼ことポチ ―――
自分達のとこに交渉しに来た男である
「…ワシはな…どうも納得がいっておらんのじゃ…こっちは出す物を出しておるのに、見返りが無いとは思わぬか?…」
その声を聞いて隣同士でザワザワと声を上げ始め、ああやっぱりそっちも?といった話をする諸侯 ―――
一人、一人と次第に足踏みを始め、その音はどこまでも大きくなっていった ―――
ダン!ダン!ダン!ダン! ―――
この足踏みの意味は、怒り
音が揃うのは団結を意味する
スッと手を挙げるアスモデウス ―――
その足踏みは止み、諸侯はアスモデウスの声を待っている
「…皆の気持ちはよく分かった…ならばこのアスモデウス、命を賭けてそれに応えよう…立ち上がるぞ皆の衆!合戦じゃ!!」
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」
会場のテンションは最高潮、
やる気とかアドレナリンとか色々出ちゃっている諸侯は、目の色を変えてそれぞれの所領に戻って行った
「…始まりますね、エリゴール様」
「ああ。ここまで良くやってくれたな、ポチ。だがこれからだぞ」
戦の準備をする為、足早に会場を後にしていく諸侯 ―――
その中に一人だけ、ずっと立ったままこちらを見ている女性がいた
「サマンサ様…」
バッと壇上を飛び降り、その傍へと駆け寄るポチ
「…わらわはこちらに付く事にした…おぬしの為じゃ…」
切なげな眼をして振り返り、立ち去ろうとするサマンサ ―――
その背中をガバッと抱き締めるポチ ―――
「…ありがとう、サマンサ…ああ…キミは良い匂いがするね…」
後ろから抱かれたポチの手に、そっと己の手を重ねるサマンサ
「…おぬしを失いとうない…わらわもバカな真似をしたものよ…国一つを己のわがままに付き合せてしまった…」
「応えてみせるよ、サマンサ…終わったらまた、美味しい料理を食べよう…魚を持って行くよ…」
「ポチ殿…」
振り返ったサマンサは、今度は前向きでポチを抱き締めた ―――
ああ…この逞しい胸…
わらわを優しく抱く腕…
知っておるか、ポチよ…
わらわは何もかもを失ってでも、おぬしを守るつもりじゃ…
「…ンッンー!」
エリゴールの咳払いでピャッと離れる二人
「…では、わらわもベロニアに戻って戦支度を整えるとしよう。またな、ポチよ…」
しかしコイツ、天性の女たらしだな…そうじゃないかとは思っていたが…
そんな事を思いながらポチを見ているエリゴール
「じゃエリゴールさん、今の陣容でいける作戦を練りましょう」
「ウム。城に戻るぞ」
どうやら本人にその自覚は無いらしい
そんな気がしたエリゴール
ゲートを抜けて、エリゴール城へと戻る三人 ―――
アスモデウスとエリゴール、ポチの作戦会議は深夜まで及んだ ―――
そういえば作中でアキラとアスモデウスがやっていたハッピーウエディングってゲーム、私が作りたかったヤツなんです
とうとう実現しませんでしたが
アレやりたい…




