参上!魔法中年ドリィーミィー☆彡プリン その14
お疲れ様でございます
世の中、騒がしくなっております
気にしなければ時間も出来るんですが、黙っていられないタチなのです
それでは本日のキララ、ご覧ください
ヴンンンンンンンン―――
その剣の、周囲の空気の様子がおかしい
どうやら空気がプラズマ化しているようだ
この部屋はキララの両親が必死こいて働いて貯めたお金で、ようやく買った代物だ
キララにとって、傷つけられて良い所など、どこにもない
「ここで、それを振るの?…やめて?大事な家なの」
帽子の力は偉大だが、その限界を超えてしまった
もう、昔の男も出て行ってしまった―――
今のキララに残されているものなど、この部屋以外に何も無いのだ
ズバッといったら多分、外壁まで逝くだろう
そんな部屋を想像してしまったキララの目には、零れそうな程に涙が浮かんで来ている
「アキラー?外に出てちょっと飛ぼう?山まで行って、岩とかで試し斬りしようよ」
グリの声は、アキラが闘魂剣を振るのを思い止まらせた
「それもそうだな。ここには硬そうな物が特に無い」
カラカラカラ―――
キララの部屋の、アルミサッシが開く
「じゃあ、キララもちゃんとプリティー☆彡ステッキを持ってきてね?山に着いたら君の力も説明するから」
ほっとしたのも束の間、キララも出動らしい
ありがとね、グリ
本当にありがとう、その助け舟ナイスだわ
1回だけ、グリ様って呼んであげる
そういえば、私のプリティー☆彡ステッキはどこだっけ?
探してうろうろするキララ
玄関で見つけてリビングに戻ったら、アキラとグリは居なかった
畜生、置いていかれた
グリ様って呼んであげるのは、ナシだ
「グリ!今どこ?」
すぐさまプリティー☆彡ステッキで連絡を取るキララ
「北の方に向かってるよー。ベランダから左の方ね。どうせ先にアキラの試し斬りだから、キララは後からでもいいよ」
なんだ、そういう事ならカップの片づけしてから行こう
あ、タバコ1本吸ってからにしよう
カップを洗い、換気扇の下でいつものタバコに火を着ける
バージニアエス・ロゼのメンソールだ
最初の一息を吐いたら、最近の出来事が色々思い出されてきた
ババアって言われた―――
グリ、あんた本来ならもう目ん玉に包丁突っ込まれてるんだからね?
ちょっとムカついてきたけど、家を守ってくれたから忘れてあげる
漏らしたうえに、見られた―――
アキラさん、か
結婚とか、してるんだろうか?
指輪は着けてなかった
腰が抜けてる時に、いろいろハミ出ているスカートの中身を、下から見てしまった
でっけえ―――
薄ら笑いを浮かべ、タバコの火を消す
さて、ベランダから出て左か
既に慣れたものであり、軽快に北を目指す
そして1分も経たないうちに、キララの目にある光景が映った
あれは、男体山だろうか?
水平に光が走ったかと思ったら、ゆっくりと山が崩れ落ちていった
もう木曜日ですか
なんやかや忙しくしてると、時間が経つのもあっという間です
書き始めると食事も忘れるので、体重が少し落ちてしまいました
明日はいっぱい食べて、お風呂にでも浸かりに行ってきます
では、おやすみなさい




