参上!魔法中年ドリィーミィー☆彡プリン その10
おまたせしました
どうぞ
「じゃあ、飛ぶよ?ぼくについて来てね」
何故か、触ってもいないのにアルミサッシの鍵が開き、スーッと開いた
後で、俺も闘気を込めたらそれ出来ないか、試してみよう
そんな事を考えながら、コクリと頷いてアキラは外へ出た
アキラは筆記試験に落第してさえいなければ、国際A級ライセンスを取れる程度の運転技能を持つ
そう、脳筋であるが故、覚えたり考えたりするのは、苦手なのだ
押しても引いても開かない扉があった場合、脳筋とは、ゆっくり破壊して扉を隣に置く
ドアノブの中央についているボタンを押してみようとか、そんな事は考えない。考えられないのだ
片足で立って、脚を入れ替える、か
さっきは、あの動きで対人地雷が爆ぜるくらいの勢いだった
とすると、この程度か―――
先に飛び立って、後ろを振り返って待っていたグリに、柔らかく近づいていく
「ン。上手上手。キララの部屋に着いたら、そこでしばらく待っててね。キララが面倒をかけてくれるせいで、ぼくお風呂に入れていないんだ」
なるほど、お前は一人で戦っていたんだな
そのキララとやらは、俺が始末してやろう
この力を叩きつけてやる、初めての相手だ
簡単に倒れてくれるなよ?―――
既にアキラの中では処刑用BGMが流れ始めているが、キララとは、敵でもなんでもない
北浦和駅からほど近い、とあるマンションの4階に到着した
ベランダからアルミサッシを開錠し、グリがどうぞとアキラを促す
女性の部屋への不法侵入だが、あいにくグリもアキラも、そんな事を気にする神経は持ち合わせていない
「じゃあ、扉の鍵を開けておいてくれる?開けたらキララが帰って来るまで、そこで待っててね。ぼくはお風呂に入ってくる」
コクリと頷いて、アキラは部屋の扉を開けに行く
カチャリ
開錠した後、部屋の中で息を潜める
手にした、プリティー☆彡ステッキ
ミニスカートのドレス
その中では、大惨事が起きている
サングラスに、ティアラ
屈強な体つき、微動だにしない表情
そんな男が、部屋の中で待っている
もしキララがそんな状況を知っていたら、部屋の扉を開けたりはしなかっただろう
書いてる間くらいは集中していたいのですが、そうもいかない事が多々あります
9時くらいにはアップしたかったのに、すみません
それでは、また




