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選べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その2
「えっ!?ちょ、その話、詳しく」
さっきまで包丁握ってた女にしては、大層な豹変ぶりである
コイツは人間じゃないから殺しても逮捕されない
そんな碌でもない考えは、既にキララには無かった
「これは、君にその気があればの話なんだけど...」
グリは話しながら、斜に構えてキララをチラ見する
そもそも話に食いつく人間を選んでいるのだ
確認する必要など無かったが、グリはそれを楽しんでいる
「人に絶望を植え付けようとする、悪党達と君に戦ってほしい。君が今味わっているそれも、連中の仕業だよ」
数秒間、キララは考えた
なるほど、今の私が味わっている絶望は、お前らのせいか
どうせ私は人生をやり直す
捕まるとか、知らん
落とした包丁を床から引き抜き、キララはグリに答えた
「私は、誰を刺せばいいの?」