急げ!魔法中女 プリティー☆彡キララ その6
皆様、本日もお疲れ様でした
本日のキララ、お楽しみ頂ければ幸いです
それではどうぞ
その男の名前―――
いや、名前などどうでも良い
重要なのは、問題は、その男が痴漢であり、
獲物を探していたという事だ―――
当然の事ながら、男は知らない
その女、包丁突っ込んでくる
あと、中学生とか車で撥ねる
白い、フワフワの帽子
花も恥じらう、ピンクのドレス
ミニスカだ―――
ダメな方のアニオタ心をくすぐる呪文
この声は、おそらく美人だ
人混みを掻き分け、男は声の方に進んだ
そしてキララを目にした途端、その理性は消し飛んだ
…ワァ~オ
捕まるとか、知らん
プリティー☆彡ステッキを左手に、右手にカムフラージュのスマホを持ちながら、キララはグリとの交信を試みていた
中々、返事が来ない
本当に、グリを呼べているのだろうか
「…はい? あ、ちょっとだけ待っててね。体を拭かないと床がビチョビチョになっちゃう」
救われた―――
そう感じたと同時に苛立ちを覚えた
床とかどうでも良いんだよバカ
もうちょっとで、こっちの床がビチョビチョになる所だ
そして私の人としての尊厳は、そうなった時点で、何もかも終わりだ
他の乗客が、私を、床のおションをスマホでパシャり始めるだろう
そして私は、泣いてしまうだろう
そんなのSNSにうpされたら、もう私は生きていけない
早く出ろ…
もう、目ん玉とか呼ばないから…
1回だけ、グリ様って呼んであげてもいい
もう既に、悶絶
果たして、キララは自宅まで耐える事が可能なのか
この時キララが冷静だったなら、さっさと電車を降りて上空に飛び、誰も見ていない所で解放していただろう
かかっちゃった?
それ、人によっては、お金払って浴びるものだからね?
ありがとうございます!!って、言われるんだからね?
「お待たせ~。今、溶解液のお風呂で手垢を落としてたんだ~。どうしたの?」
「グリ?今すぐ私の部屋に行って、鍵を開けておいて」
「…ええ? ぼく、今お風呂に入り始めたとこなんだけど?」
「私が洗ってあげるから。とにかく今すぐお願い。何でもしますから」
「ん?今何でもするって言ったよね?」
なんか言質を取りに来たが、構っている場合ではない
「言・っ・た。 今・す・ぐ」
「じゃあ行くよ~。30分くらいで着くからね」
腕時計に目をやる
よし、電車はあと20分、降りて歩いて10分、グリは間に合う
丁度、その瞬間であった
何やら、お尻の間がモゾモゾする
人の手だろうか
長く、男と暮らしていたキララには分かる
これは、欲情している男の手だ
マジか…?
「うわ! すごく食い込んでる! お尻丸出しじゃない!!」
ン~~
肉弾将棋も書きたい…
今はキララに集中します




