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急げ!魔法中女 プリティー☆彡キララ その2

お待たせしました


本日のキララ、仕上げました


それではどうぞ

昼を過ぎてしばらく経った頃、統括部長はハノイへと旅立った


キララの本日の仕事は、終わったも同然である

なにしろ秘書として仕える相手は、既に出発した


ちなみに、キララが勤める会社は、国政の天下り先の一つである

役員は役立たずばかりであり、実際の業務は各部部長のトップ、統括部長が仕切っている


いわば、組織の全てを取り仕切っており、組織の業績の成否は、彼の仕事如何で決まる


そんな男

いずれ日本を制覇してもおかしくない男


そんな男を、陰から支えているのが中条寺キララだ


ちなみに、酒の席でつい弱音を吐いてしまった統括部長にキュン死したキララは、統括部長と不倫を犯している


社内に於いて、絶対的な権力を誇るキララの後ろ盾が、彼である

そしてキララは現状、統括部長の期待に応え続けている


キララの手下達―――


各部署のフロアに於いて、いつ何が起こったかの詳細をキララに報告する者達

これを具に聞き取り、まとめたものが統括部長に報告される


給湯室で行われる、女性社員達のおしゃべり


あれはただの無駄話ではない


密告会場だ―――


女帝の御裁きは公平であり、迅速だ

そして、その御心に叛いた愚か者には、微塵も容赦など無い御裁きが下される


今、窓際で広報誌の原稿をタイプしている、禿げ散らかしたおっさん―――


キララに、刃向かってしまったのだ―――


統括部長とキララの関係を知っていれば、そんな馬鹿な真似はしなかっただろう

誰の怒りに触れてしまったか、知らなかったのだ


おっさんの周りに、デスクは無い

その周囲は、広く空けられている


見せしめ―――


愚か者は、こうやって干される


おっさんは、ここを辞めれば生きていけない男である

マンションのローンと、子供の学費を賄えなくなってしまうからだ

こんな目に遭わされてでも、ここで生きていくしかない


たまに、おっさんの嗚咽が聞こえる

また、馬鹿にされている

また、噂を立てられている


正直死んでしまいたいレベルの恥辱刑を、日々耐えなければならない



決して、怒らせてはいけない―――


企業で務めるキララとは、そんな女帝である

やはり、急ぐと少々推敲が足りなくなってしまいます


まあこのサイト、書き直すのが簡単なので、原稿叩き打っても問題ないです


出版しちゃったら修正出来ませんけど


それではまた明日

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