飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その10
お・ま・た・せ デース
遅くなってしまいました
それではどうぞ
結論から言うと、キララは再び助かった
走馬灯―――
アナタの人生、そろそろ終わりですよ?
コイツが回り出した瞬間に、キララはどうやって減速したかを思い出した
なんか空気が薄い
それはそうだろう
何しろ、エベレストが後方遥か眼下にそびえている
とりあえずキララは、急降下を始めた
息が、詰まっちゃう
マッハ以下に減速するまでに、40秒程度を費やしたが、なんとか方向を変えつつ地表へ近づく事ができた
マッハで飛ぶと、ほぼ曲がれない―――
キララは一つ、戦慄と、初めての失禁を以ってその事実を学習した
「ああ、息ができる… 酸素がある…」
地表が近づくにつれて、荒かった呼吸は徐々に落ち着き始めた
ここは中東だろうか
あの形の湾がペルシャ湾だとしたら、多分ここはイラクかイランの上空だ
やばい、見つかったら撃たれる
まだ戦闘機とは、戦えないのだ
なにしろ攻撃手段が無い
日本上空なら、まだ日本人だと言い訳が出来る
だがアラビア語で言い訳など出来ない
すぐに、逃げなければ―――
日本では夜だったが、こちらはまだ少々明るい
そそくさとキララはペルシャ湾に向かって飛び、海面すれすれを飛んだ
アラビア海に出てから海上を飛んで日本に帰る分には、撃たれる事もないだろう
速度調整や方向転換、ペルシャ湾から日本への帰り道で、キララの飛行能力は洗練されていった
懐かしの我が家―――
遠くから帰ってきたせいだろうか
無事、帰り着いたキララが見たマンションのベランダは、堪らなく愛おしい物に見えた
まったくね
無駄なレスバなんかしてたせいで遅くなってしまいました
明日はもうちょっと早くうp出来るように、頑張ります
おやすみなさい




