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飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その6
恐る恐ると、体に引きつけてある左脚を伸ばしていく
するとどうだろう
徐々に上昇速度が、落ちてゆく
嗚呼、なんだ、簡単じゃん
道理でグリに呆れられた訳だ
ちゃっちゃと飛ばされた理由が、今分かった
自分は死なない
その事実を理解した途端、キララに心の余裕が復活した
なにこれメッチャ楽しい
私、ホントに飛んでるんだ
先程までの引きつった顔はどこへやら、今は興奮気味の爽やかスマイルである
姿勢を変えて、横向きに飛ぶ
真横に飛ぶと、重力で少しずつ落ちていくようだ
なるほど、少し斜め上に飛ぶのね
辺りを見渡す余裕が、今のキララにはある
この高度から見下ろす地上は、明らかに丸みを帯びている
映像ではない、己の目で確かめる現実―――
空を飛びながら、キララは感動を覚えていた
怒りに震えて包丁を掴めなかったキララ
そんなキララは、既にいない
絵描きは金たロウ、決定です
月に何枚か挿絵を入れる事が出来そうです
コミック化の折には彼の作品となります
まだ早いですが、アニメ化の折には彼が原画です
さて、出版社はどこにしたものでしょう
探さないといけませんね




