11/524
飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その5
雲が、グングン近づいてくる
正確には、キララが雲に近づいているのだが
雲を突き抜け、更に上昇を続けている間、キララの顔は恐怖に引きつっていた
人体は高度19200mより上昇すると、血液が沸騰して死に至るらしい
多分おそらく、この速さだと、私の命はあと3分程度だ
はやく何とかしないと、死ぬ
やっぱり怒らせてでもグリに止まり方を聞いておけば良かった私の馬鹿
畜生め、人生後悔しかなかった、このまま終わるなんて嫌だ
走馬灯―――
アナタの人生、そろそろ終わりですよ?
通常ではそういった、死刑宣告にあたる代物だ
だが今回は、運命がキララに味方した
そういえば、足を入れ替えた速さで変わったんじゃね?
キララの人生の走馬灯は、その血液が沸騰を始める前に、その結論を届けた




