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飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その4
「ん。じゃあベランダに出よう。本格的に空を飛ぶよ」
「ちょっと待って。私、止まり方も何も知らないんだけど」
両手をパーで突き出すキララ
それを見てジト目になるグリ
「きみは今ので何も学ばなかったの?ぼくがきみの為に使える時間ってあんまり無いんですけど」
やっべえ
キララの直感が、そう告げている
この目ん玉、思っていたより大物かも知れない
「そうよね。習うより、慣れろ。多分私、大丈夫だわ」
突き出した両手は、今はバンザイである
そそくさとベランダの方へ歩き、カーテンを開ける
サッシの鍵を開け、ベランダの柵を越える
よっこいしょ
脚を上げた時に、誰かに具を見られたかも知れない
今のキララは、そんな心配をしない。しないのだ
キララの部屋は、マンションの4階である
下までは、10m以上はあるだろうか
失敗して落ちたら、多分死ぬ
死んでもいいや、と思う気持ち
まだ死にたくない、と思う気持ち
そんなものより、飛びたいという気持ちの方が勝った
キララが飛び降りた数秒後
バシュッという音を立て、何かが上空へと跳ね上がって行った




