後退してしまう 〜逆あいうえお作文〜
あいうえお作文の派生版の逆あいうえお作文。
「わ」→「あ」を順番に冒頭から始めた詩です。
前回「前に進もう 〜あいうえお作文〜」で「わ」→「あ」で後ろ向きの詩を作ってみたらどうと素敵なアイディアを頂いたため早速使わして頂きました。
因みに逆あいうえお作文は独自に作った言葉です。
私はどうして上手く行かないのだろう
禄でもないことばかり思いついて
連続して失敗する
ループばかりして空回り
理由も分からぬまま
ライバルは私を置いていく
よろけて転んで
夢ばかり見て
やる気は全く起きない
目的も分からぬまま
面と向き合わずに
昔の栄光に縋って
磨きを怠り
ままならないことで溢れてしまう
宝石のように輝いていたのに
変なことばかり考えて
震えて何も出来なくて
酷くなる一方
早まっていくばかり
呪いたくなって
願うばかりで
抜け出したいと
逃げ出したいと
嘆くばかりである
到底敵わないと思い知らされて
天才には敵わないと思い知らされて
強がっても無駄だと思い知らされて
挑戦しても悪足掻きだと思い知らされて
楽しむことが出来なくなった
存在そのものが否定されるようで
世界が歪んでいるように感じられて
全てが自分を追い込むように感じて
幸せが搾取され
サヨナラと突き放される
こんなことばかり考えて
消して欲しいとまで考えることもあって
苦しくて苦しく堪らない
切っても切り離せないのが辛くて
神を恨むようになった『不平等だと』
嗚咽をあげて
笑みが失われていく
羨ましいと恨んで
嫌になって
諦めるしかないのだ
ご覧いただきありがとうございます。
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