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プロローグ

ローファンタジーでの新作です。

「創、この後身体動かしにいかねぇか?」

「そうしたいのはやまやまなんだけどさ。今制作のアイデアが浮かびまくってて早く形にしたいんだよ。」


 ゲーム制作の趣味を持つ高校一年生の遊城 創(ゆうき そう)は隠しきれない興奮と共にそう言った。


「新作のゲームか。まあお前の作るゲーム面白いからな、その為って言われちゃ俺は邪魔は出来ねぇわ。」


 そして創に話し掛けた彼も同じく高校一年生で、名前を桐生 翼(きりゅう つばさ)という。創とは中学時代に出会い、創の奇抜な発想に興味を持ったことからつるみ始めて今ではほぼほぼ一緒にいる仲だ。


「ありがと。ある程度作業して身体固まってきたらそん時は僕も参加する。」

「あぁ、息抜きがてらいつでも来いよ。人数多い方が楽しいからな。」

「うん、その時は連絡する。」

「じゃあ頑張れよ。完成楽しみにしてるぜ。最初のプレイヤーは勿論俺だよな?」

「当然。他の人にはゲーム制作してるって言ってないからね。」

「そうなんだよな。せっかくあんだけのモノ作れるんだから他の奴等にも教えりゃいいのに。」

「いいんだよ。殆ど自分の制作意欲を満たしてるだけだし。それにいつか表に出る時があったら驚かせられるでしょ?その方が今言うより何倍も面白いから。」

「ほんと楽しむことに関しては抜け目ないよな。」

「当然!楽しくない人生は人生じゃないからね!」

「流石だな。じゃあ俺は俺なりに楽しむとするか。あいつらが待ってるだろうからそろそろ行くわ、じゃあまたな。」

「うん、また。」


 こうして創は翼と別れて自宅への帰路についたのだった。



 翼と別れてからも僕は頭の中でアイデアの整理をしていた。それが順調に進んでいき、


「さてと、考えも具体的に纏まってきたし早く帰って作成するぞ!」


 気持ちの高揚が抑えきれずに走り出………そうとした瞬間、視界が大きく揺れた。


「えっ?」


 慌てて動き出そうとした身体を静止させ、状況を確認する。


「おっ、と危ないな。これは……地震か?」


 静止した状態になるとすぐに大きな揺れが身体中に伝わってくる。間違いなく地面が揺れていて、しかも結構大きい。最近は地震も殆ど無かったからちょっと怖いな。


「いつ収まるんだ?流石に続き過ぎだろ。」


 結局三分程した後地震は収まった。


「ふう、長かったな。まあでも今はそれよりも帰ってゲーム制作だ!」


 気を取り直して僕は自宅へと走り出した。



「帰宅!よし早速作業!………といきたいとこだけど先に色々済ませた方が集中出来るよね。うん、いっそ寝るだけにしてしまおう。」


 ということで風呂、食事等諸々を超速で済ませ、しっかりと提出課題も終わらせた。課題を残すと集中出来ない質なんでね。


 満を持して作業用のデスクにつき、パソコンを起動する。


「よし、始めよう。」


 僕は作業に必要な情報以外を完全にシャットアウトしてゲームの作成を始めた。



「は〜、結構形になってきたな。眠くなってきたし続きは明日にまわすか。っと今何時だ?」


 時間を確認しようとスマホの画面を開くと、翼からLINKが来ていた。その内容は、


「は?ダンジョンが出来た?ちょっと待て本当に?」


 慌ててネットニュースを確認すると、確かに今日の夕方頃に起きた地震のあと、日本各地で謎の構造物が確認されているみたいだった。早速中に入った人がいたようで、ステータスの獲得も確認されたらしい。


 僕が作業してる間になんか凄いこと起こってんだけど。てか帰りの地震ってダンジョン発生のやつだったんだ。とにかくこれは確かめに行かないと。本当人生何が起こるか分からないな。最っ高に面白くなってきたぞ!


「丁度明日から土日で学校無いし、早速行動しよう。場所は……学校の近くの森ん中じゃん。変に閉鎖とかされる前に入んないとな。せっかくだし翼も誘うか。」


 そうして翼にLINKを送りつつ手早く荷物を纏める。翼からの返信は予想通り爆速で帰ってきた。内容は一言。


 ―行く―


 朝6時に校門前って言ったんだけどな。やっぱ翼も抑えきれなかったみたいだ。まぁあいつ起きるの早いし大丈夫か。


「そうと決まれば早く寝なきゃな。」


 画面を閉じた後、残りの準備を整えてすぐに布団に入った。


 明日が楽しみだな。

面白い、続きが読みたいと思った方は星やブックマークをつけていただけると嬉しいです。

この作品はまだ書き始めたばかりなので、読み終えてしまった方はハイファンタジーで連載中の【青春ストーリーテラー〜追放された隠れ最強は、新たな世界で愛を紡ぐ〜(仮)】の方も読んでいただければ幸いです。そちらの方もよろしければ星やブックマークをお願いします。感想も是非気軽に書いてください。執筆の励みになります。

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