12日目
12日目
今日は冒険者の活動を見る事が出来た。
ギルドに顔をだしたら、冒険者活動の見学会?のようなものが実施されるとのことで、ついつい参加してしまった。
冒険者になる気はないが、人手不足解消のために月に数回は実施されているとのこと。
見るだけならタダだし、大変興味をそそられた。
で、私を含めて見学者5名。
先導するのは森で見かけた3人組の獣耳の女の子達。
やはり冒険者だったらしい。
ちなみに、獣耳の人は街でも割と見かけるので、珍しくは無いのだと思う。
私が住んでいた森とは逆方向に街から出ていき、街道を逸れて進むと、ツノのあるうさぎ。
全然怖くないが、一応魔物らしく、不用意に近づくと蹴り飛ばされるのだとか。
帯刀している娘が剣での倒し方を説明してくれて実践。
いや、固まったね。
魔物とはいえ、小さな動物が殺されるのは見てられなかった。
次に杖を持った娘が、魔法が使えればこうやって倒せるよ、とこれまた実践。
こう、なんというか、土の塊がグシャッと…
トラウマになりそうだ。
解体はギルドに丸投げすることもできるらしく、この娘達は狩った獲物は魔法で収納して持ち帰るのが基本らしいので、見学としてはこれで終わり。
見学で解体なんか見せられたら、人手不足の解消には繋がらないだろうから、それで正解だと思う。
その後、軽い質問コーナーがあったので、魔法について少し聞くことが出来た。
まず、魔法というのは、多少才能による差はあるものの、誰でも使えるものらしい。
ただ、それなりの期間勉強して、練習しないといけないらしく、大半の人は仕事や家事手伝いを優先する為、必然的に使える人は少なめとのこと。
貴族だったり、裕福な家庭の子供、しっかりした師匠がいる人であれば、本人の資質次第になるが、基本的な魔法は使えるらしい。
魔法には属性なんて分類はなく、イメージして、魔力を介してそれが世界に伝わって形になり、現象と為ったものを魔法と呼ぶのだとかなんとか…
名前をつけたりすることで、魔法によって起きる現象のイメージが固定化し易くなり、発動や威力にブレがなくなるとか…
要するに、大事なのはイメージ。
話の結論として、冒険者としては魔法が使える人は大歓迎なのだそうな。
収納の魔法が使えるだけでも重宝されるらしい。
…本当の本当にお金に困った時は冒険者になろう。
で、その辺りの話を聞いて解散。
なんだか精神的に疲れた1日だった。
やはり生き物の死を見るのはストレスなのだろう。
という訳で、今日はこれまで。




