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決意

今回は会話が多いくなると思いますが、ご了承ください。

なんだと?日本が植民地にしているいるだと?そんな訳が無い。なぜなら、日本は他国と戦争が出来ないはずだ。しかも、今の時代そんな事をしたら世界中を敵にまわすのも同然だ。

「おいロゼ!一体何があれば日本がこんな事をするんだよ!!冗談だろ...冗談と言ってくれよ!」

「どうしても理解できないのであれば、こうなった経緯をお教えしましょう。」

「経緯だと?」

「はい。そうです。まずあなたの時代では4年後に東京オリンピックが開かれる予定でしたよね?す」

東京オリンピック?それが一体なんの関係があるというんだ?

「ああ、そうだが。」

「そのオリンピックの開会式の日に、北朝鮮と中国は合同で、日本やアメリカ、韓国などの敵対国やそれ以外の様々な国に核ミサイルを発射します。」

「そんなバカな!!そんな事をしたら世界中で戦争が!!」

「はい。その通りです。北朝鮮軍と中国軍対それ以外の連合国軍の第三次世界大戦の開始です。日本も日米安全保障条約によって、自衛隊を使って参戦します。」

「そうか、それで日本も参戦したのか。それでどっちが勝ったんだ?」

「連合国軍は先進国が50ヶ国参戦したため、一瞬で終わると思われていました。しかし、中国と北朝鮮は核ミサイルを1000本も隠し持っていました。」



「それじゃあ世界中は大変なことになるじゃないか!!まさか連合国軍は負けたというのか?」

「いえ、始めは飛び交う核ミサイルに連合国軍も苦戦していましたが、先進国の核保有国が仕方なく核を使用したり、北朝鮮本土に乗り込んだりして、戦況は回復していきました。勿論日本の自衛隊も乗り込みの要請をされました。しかし、日本にはいくつか問題があった。」

「自衛隊は他国を侵略する戦力を持ってはいけない。しかも、自衛するための最低限の武器しか持てないという憲法のせいか。じゃあまさか!」

「その通りです。日本は憲法を大急ぎに改正し、自衛隊を解散させ、再び軍隊を作りました。」




「それじゃあ戦時中に逆戻りじゃないか!」

「その通りですが、そうでもしないと日本は自国を守れなかったのです。なんせ相手は人口最大の国と、核開発をずっと勧めてきた国ですから。しかし、どんなに核を持っていた国でも、資金が不足してきて、遂にアメリカの核爆弾を大量に投下されて、北朝鮮と中国の国家は消滅しました。」

「そうか、我が国は勝ったのか...それで、軍隊は解散されたのか?」

「いえ、軍隊は解散されませんでした。」

「なぜだ!そんな事をしたら国民から相当な反発を受けるはずだ!」



「はい。普通ならそうでしょう。しかし、そうはならなかった。なぜなら、この国を日本が発見してしまったから。」

「発見しただと?どうやって?まさか日本には君たちのような魔術を使う奴でもいたと言うのか?」

「いえ、彼らは科学を発達させていただけです。当時日本は核ミサイルの攻撃により、放射線物質が飛び交い、国土の半分を失っていました。そのため、他の領土が必要でした。」

「じゃあ、自分たちの領土を得るためにこの国を植民地にしたと言うのか!?ふざけている!!そもそも俺ですら異世界召喚されたのに、このにいる日本人はどうやってやって来たんだ?」



「彼はブラックホールを作る実験を成功させてしまったのです。そこで、ある死刑囚を使って、どの空間にワープするか実験がされました。」

「それで、ここにワープしたのか。」

「その通りですが。ここに豊かな国があるとわかる、彼らは軍隊使って侵略を始めました。その為に日本は軍隊を解散しなかったのです。」

「しかし、国民が...」

「反対する訳無いでしょう。自分たちの住む場所を失っているのだから。」

俺の言葉を遮ってロゼは言った。

「当然私たちラングルスの民も反抗しました。私たちレイス族を中心に。しかし、彼らの圧倒的な戦闘力に押され、私たちの活動域は後退していきました。そして、私たちレイス一族以外が服従させられた時、奇跡が起こりました。」


「奇跡?」

「はい。レイス族の二代目当主、アイリス様がグランドステッキを使って、日本軍を圧倒し始めたのです。」

「グランドステッキ?それはどういうものなんだ?」

「はい。私達は召喚術を得意としているのですが、グランドステッキを使えば、神だろうが、天使だろうが、魔王であろうが、悪魔であろうがなんでも召喚できます。」

なんて俺TUEEEEって感じのステッキなんだ。

「そんなものがあるなら勝てたんじゃないのか?」

「いえ。これは善の心と悪の心をバランスよく持っていなければ使えません。アイリス様は2つの心をバランスよくお持ちでしたので、その杖を使えました。しかし、同胞が殺される度にアイリス様の憎しみが増していき、遂には召喚したサタンに体を乗っ取られてしまいました。」

「じゃあそのアイリスって人は...」

「はい。私たちによって始末されました。」



この後はアイリスの退治の仕方などのあまり関係ない情報が多かったため、省略させていただくが、アイリスが死んだ後は今まで取り返していった領土や人々はまた奪われ続けて、5年間続いたこの戦いは終わったそうだ。ラングルスが植民地になる事によって。


「待てよ?この話からすると、俺にグランドステッキを使わせるって流れだよな...」

「その通りです。最初にも言ったように、あなたを最強の召喚魔術師にするために召喚したのですから。」

やっぱりそう来たかー...今の俺には何にも能力がないようだけど、このままじゃ完璧に俺TUEEEEじゃねーか...あと、もう一つ気になる事がある。

「俺って生きたまま異世界に召喚されてるけど、家族に心配されないかな?」

母親は10年前に亡くなってしまったが、父親と妹はいる。

「その点なら問題ないです。リリィがあなたを召喚した後に、ダミーのあなたの死体直ぐに作って置いておきましたから。つまりあなたからすれば、異世界召喚ですが、他人からすれば、死んでいるので異世界転生してしまったと言う事です。」

「そんな細かいことどうでもいいわ!どっちにしろ悲しませるじゃねーか!!じゃあと1つ聞くけど、いいか?」

「なんでしょう?」

「今は日本の西暦出言うと何年だ?」

「日本軍との戦争から5年が経っていますので、

2030年です。」


こうして日本の未来での行いを聞いた俺は、未来の日本と戦うことを決意した。

生きたまま異世界に行っているので、これは異世界転生ではなく、異世界転移では?と思った方もいたと思います。しかし、これは主人公からしたら異世界転移ですが、何も知らない赤の他人が日本から見たら、異世界転生と言うことなので、ご理解いただけると助かります。

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