知らない
「やぁ、初めまして。
僕は君たちが神と言っている人物だ。
これから見る物語は、僕のお気に入りの世界なんだ!
だから、しっかり見てよね!
それでは・・・It's show time!」
-------------------------------------------------------------------------------
「暑い・・・」
暑すぎて思わず小声で呟いてしまった。
現在の気温38℃。異状だ。
2015年。今年の夏も猛暑が襲っている。
そんな中俺は、真夏の夏期講習と言う名の授業を受けている最中だ。
今は最終科目の英語の授業。先生が訳の解らん呪文を唱えていた。
暑さでやる気を失っていた俺は、だらだらそんな事を考えていると
授業終了のチャイムが鳴る。
「さてと・・・帰りますか。」
そう言って、帰ろうとしたとき
勢いよく閉まっていたドアが開く。
「け~んちゃあ~ん!!帰ろ~~!!」
「帰ってやるから、けんちゃん言うな。」
「やった~!」
勢いよくドアを開けて入ってきたのは
幼馴染の琴原 夢羽<コトハラ ユメハ>だった。
「今日はどこか寄ってくのか?」
「ん~。じゃあ、ケーキ食べて帰ろうよ!」
「俺甘いもの嫌いなの分かって言ってるだろ。」
夢羽を見ると、悪戯っ子のような笑顔をしていた。
俺は仕方なく、ケーキ屋に付き合うことにした。
「ん~!!おいひ~」
「甘。」
夢羽が頼んだのは
大きな苺とたっぷりと生クリームがのったパンケーキを頬張っていた。
俺は甘さ控えめと書かれていた、チョコケーキを頼んでみた。
「研ちゃんのもおいしそうだね!!」
そう言っている夢羽は物欲しそうな顔をしていた。
「食うか?」
「いいのぉ!?」
皿を差し出すと夢羽は俺の食いかけをペロッと間食した。
「ん~。幸せ~~」
口周りに生クリームをつけて笑う夢羽を見ていると
俺まで幸せな気持ちになっていた。
このあと、思いもしない神の悪戯が襲いかかるなど
俺達は知らない。
初めまして弥雄です。
初めて小説を投稿しました!
この物語が面白くなるのは
まだまだこれからなので
次も見てくださいね!!
それでは
see you again