君の…
少し切ない感じです。
僕は君の笑顔が大好きだった。
周りが悲しみに沈んでいても君が笑うだけで皆も自然と口が綻んだ。君が笑うと悲しむものは一人も居なかった。
例えるなら…
そう、
野に咲く一輪の花。
でもその花は決して強いばかりではない、今にも消えてなくなりそうだと思ってしまうほど可憐で美しい花だった。
そう分かっているのに…
そう分かっているのに、僕はその笑顔を「独り占めしたい」と思ってしまう。
そうしたら君が笑わなくなる事が分かっているのに…
そうしたら君が居なくなってしまう事も分かっているのに…
きっと僕がこの思いを伝えたら君は泣きそうな顔で謝るのだろう。
そしていつしか僕の傍から消えてしまうのだろう。
でも僕は君の笑った顔が見ていたいから…
君を悲しませたくないから…
僕は
明日も明後日も一ヵ月後も一年後も
君にこれまで通りに接するのだろう。
この胸にある淡い思いを
深い深い心の奥底に押さえ込んだまま…
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