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傍観する剣士

短いデス……。



ーーーあいつらはいつ見ててもおもしろい。




勇者パーティの剣士は勇者とその元に戻ってきた聖女、そしてその様子を見守る元護衛を眺めながらそう思う。


やつらはお互いを大切にしているが全員が全員おもいっきり空回りしてるんだよなァ。


くくっと笑いが込み上げる。そんな剣士の様子が気になったのか魔法使いが怪訝そうにしている。


「カイル、何がおかしいのですか?」

「いやなァ、レイラー。やっぱりやつらはおもしれーと思ってよ」



カイルが言うやつらを確認するために視線を勇者たちがいる方へレイラーも視線を向ける。


「あまり面白がるものではありませんよ。彼らも複雑な身の上であり、苦労なさってるんですから」

「ンなことぐらいオレだってわかってるさ、ただあんだけ空回りしてると、笑ってやらなけりゃ逆にカワイソウなんじゃねえか?」




カカッとカイルが笑うとレイラーは不謹慎ですよ、とでも言いたげな顔をした。しかし、言い返さないのは彼らが滑稽なくらい空回っているのも確かだからなのだろう。




ただカイルが気になるのはキリの態度がいつもよりよそよそしく感じるからだ。もともとキリは人の輪にあまり入らず、外から見守っていることが多い。

しかし、今日はどこか儚げともいえるような雰囲気を醸し出している。



―――やっぱり気になるな……。今日はなるべくアイツから目を離さないようにしとくか。



その判断がカイルと桐の未来を変えていくことになるとは思いもしなかっただろう。





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