一寸先は闇
バシンッ!!
ガシッ!?
ドンッ!!
おお見事な三連符...じゃなくてね?
バシンはいきなり手を叩かれガシッは捕まれ、ドンッは扉の向こうに投げ飛ばされた所かな?テヘッ
ーーガチャッ
あら四連符ですの?気がつかなかったわ。
とふざけながら両手を上げる。そう、後ろに拳銃を突きつけられてるためだ。
反撃しようと思えば出来るがリスクが大きすぎる。扉の前には、社長様がいるので一応様子を見る。
「お前は誰だ?」
「拳銃突きつけられて、答える人はいるか?まぁ、今日からここにお世話になる者です」
「あ、はい。すみません。」
「・・・・・・」
え?なにそれこわい。警備員なの?本当に警備員なの?それとも、天然なの?策略なの?
考えれば考えるほどおそろしい...
てか、社長どこいったし、ん?あれ?下で何か.....
「よっこいしょうゆ」
あぁ、社長何してるんですか、そんな床で寝っころがらないで下さい。寝るなら自分の部屋でお願いします。
「ふぅ....君が俺の存在に気がつかなかったら死んでいました。...それに普通はしょういちですよね?」
「え?」
「え?」
もう一人の拳銃子も同じ反応のようだ、「こいつは何を言ってるんだ、しょうゆだろ」とな....
嬉しいやら虚しいやら.....
「とっ...とにかくですね。自己紹介しま「芳川 春樹です。どうぞよろしく」
「神原 知世です。さっきはいきなり銃をつきつける、などの無礼な行為をお許しくださいませ」
あぁ、いい子だわ~。なんて、感傷に浸りつつ握手をする。まぁ、相手は左手に銃をもっているので、そういった意味では交換はないかもしれないが、若い女子...彼女もだけど、握手を求めるだけで、セクハラなんて冤罪をかけられることもあるらしい。それとは別に、女性に拒絶されなかったという事実は、この世で唯一の救いでもある。
「あっあのぉ~俺を空気にしないでください。いますよー、いますよー」
「あ、社長。ホームを案内してあげてもよろしいでしょうか?今年の新入り君少ないので....」
「すみません。ありがとうございます。出来ればシャワーを浴びるか、着替えがしたいんですが.....」
「おい、お前ら。俺の名前言ってみろ」
「「社長」」
「次そう答えたら背中ぶち抜くぞ」
「え?んじゃ、殺してもいいんですね?」
「んじゃ、もっとお給料が高い所に行くので書類を」
ん?何か間違ってる?
んなことは、ない。断じてないっ!
「あ、はい。社長の【神原 蓮次】です。以後お見知りおきを....では、入社「式は明日だから、部屋案内とメンツの紹介しますね。あ、私の事は、名前の呼び捨てでお願いします」
「では、お願いします。社長、ありがとうございました。」
と、俺は念のために社長にお礼を言う。
そして、知世....さん?ちゃん?と一緒にその場をあとにする。
少し暗いかな?っていうほどの洞窟をあるくみたい。あれ?何故か後ろからすすり泣く音がする。心霊現象かな?
まぁ、南無阿弥陀仏!!
あ、でも、社長さんとみよじ一緒だな~
「社長の娘なのかい?」
ゴキッ
手首もげた。
......?
もげたっ!?
禁句でも言ったか!?手首痛いいたいいたい.....
「すみませんでした。お願いです。お願いします。知世様。手首が痛うございます。お願いしますお願いしますお願いしますお願いします」
「.....あ、ごめんなさい。ついついやってしまうんですよね....。社長さんとは腹違いの兄です。あんなハゲと20も違うのに一緒にされた感がたまらなく嫌でつい」
効果音をつけるならば、テヘペロペロみたいなのだな。彼女は可愛らしく手で少しってやったあと、両手を合わせ必死に謝ってくる。作戦「女性をあなどるな」を今日、俺の心に深く深く刻まれた。
「って、ことは21歳近くですかね?同い年なわけありませんし....あ、老けてるとかじゃなくてですねっ!?警備を任されていたので、先輩なのは確かって事ですっ」
俺は慌ててフォローをした。足首も、もげたら一大事だしな。
「ふふ、大丈夫ですよ。もう一つの手首もありますし、毎回キレて己の意のままに後輩の手首をもがす先輩がどこにいます?」
「ここに」
「何か言いました?」
「いえ、何も」
前言撤回。この子おそろしいわ....こわいわ...この会社でやってける自信ないわー。もうネガティブオーラが出てる。なんてブルーになりながらも、知世さんと一緒に歩いて行く。一向に出口は見えない。
ハゲ...いえ、頭が寂しい人、寒い人の皆様すみません。
ここで書き溜め終わりです。ちまちま、もう一つの作品と交互に更新しますね。
名前は、見た感じなのでDQNネームはつけてないかと....
ルビも対応してきます。携帯の皆様。
芳川 春樹
神原 知世
蓮次