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しがない軍人の人生  作者: 希由華
第二章 動きだした運命
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希望か絶望か。

全力ダッシュの知世さんは廊下を走らないでくださいと怒られた事はないんだろうか。それに加えて五分前行動...じゃなくて、まえもって行動しましょうとか。


とりあえず知世さんを見失ったら終わりということで。

何が終わるのかはご想像にお任せします。


しかし、彼女は止まる様子もこちらを気遣ってくれる気配もなくビュンビュン飛ばしていく。


「っ・・・はぁ、知世さん、待ってくださいぃ。ストップ!・・・ストッププリーズ!」


うっ...流石に基地内で全力で走り、障害物をよけ右へ左へと曲がるのは危ない。....周りの方々が。せめて一緒に早足で歩こうよ....。


まぁ、止まれと言われて止まるわけないか。

アハハハハ


ドンッ


「いてっ!?・・・・あれ?知世さん?どうしたんですか?」

「・・今何時?」

「今ですか?えっと、九時半丁度ですね・・・」


ということは三十五分間ひたすら走ってたのか。

遅刻だと思ってたけど、案外そうでもなかったみたいだな。


「そっか・・・意外に時間あるね。なら歩こっか!って言いたいけど走ります」

「え?」


なんで?っていいつつ一緒に走る。今度は遅れてないんだぜっ!誰か褒めてほしいんだぜ!


...まぁ知世さんの考える事は本当にわからない。


また、少々...走りました。

とっても疲れました。ほぼ全力で一時間くらい走ったのは今回が初めてなんじゃ....。


それはともかく集合場所にはホントにギリッギリでつきました。

五分前行動という素晴らしい言葉なんてクソくらえです。


....ついたさきは広々とした清潔感のある会議室。

二列に並んだ机と椅子。

恐ろしい形相の男女。

いいね!いい会議室。


そして、その中にはもう着いた方達がチームごとに座っているようで....ガンを飛ばしてくる方もいれば呆れたやれやれといった方もいます。

言っとくけど自分、道わかんないから知世さんについていっただけなんだからっ!

連絡がこなかったんだよ、言わせんな恥ずかしい。


そんな方々は、これから戦場に行って来ますというガチムチ武装とリュックサック。


テレレッテレー

こわいお兄さんお姉さん~。

そこに実の兄弟が。


「・・・知世。今何時だと思うか?」

「十時前です。・・・・今十時になりました」


.....兄弟喧嘩はいけない!怒りをしずめたまえ~と普通なら仲裁したいところです。


が、上司と部下のピリピリした空気が肌に当たって痛いです。

帰ってもいいですか?帰ります。帰りますからぁ!!


そっ....と抜き足で己のオーラと足音と絶望を消しつつ兄者の視界から消え失せ.....


「春樹。叱られるのが嫌なら早めに来い。戦場でもそんなへっぴり腰じゃ死んでも骨は拾わんからな」


たかったなって。

消えたのは絶望じゃなくて希望でした。


その中で、クスクスと微かな笑い声が響く。

.....いや、あの。自分の自己判断じゃありませんし.....お知らせ等こなかったし.....。


「・・・・はぁ。仮にもレディを」

「レディです」

「・・・レディのせいにするのは男として感心しないな。集合場所のメールだって送った・・・・エラーだってさ。ドンマイ!ドンマイ!」


.....自分の失態を素直に認める上司は好かれると思いますが、

何をやっちゃったぜ!許してほしいぜ!アハハ!

って言う風に言う上司はハゲますよ。ハゲてますね。

え、この一週間でハゲたんですか?



すみません。先にお詫びを。

色々データが飛んだので、萎えてました。

あと、色々尺伸ばしいれてました。


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