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しがない軍人の人生  作者: 希由華
番外 その1
12/15

番外 01ー3

とりあえず、彼女の口から迷ったと発言するまでは、迷子は禁句になる。さっきまで穏やかじゃなかったが、二人の間に気まずい空気が流れる。うーん。通路を見渡すが何もなく、話題も落ちていない。


「春樹くん。まずはホームで迷わないルールを教えてあげる」


こんな事をいいってても、機嫌が悪いのは一目瞭然。そして、十字路でくるりとまわり俺の方を向く。そして、下に何かがあるようなそぶりをし、下を向いた。


ドスッ


かかとおとしでした。俺はMでもなければ、Sでもない。真面目に死にたくないです。戦場で死にたいです。


「んで、春樹くん。下にあるの見える?あ、まず腕輪の機能に死界展開ってあるから」

「いやいや、死界展開ってなんですか。絶対漢字違いますよね?」


咄嗟に反発しようと上向いてしまった。.....ですよねー。

流石にそのまんまはないですよね。

ちゃんと短パンはいてました。なんか複雑な心境です。内心見てしまった!という赤面状態から一瞬で真顔になってしまう。


「はぁ....この機能使うと疲れんのよね~。しかも酔ったから春樹くんにもう交代したい」


酔う?何を言っているのか分からないが、とりあえず腕輪を操作し、視界展開をする。そしたら、今まで見えてこなかった標識や地図があらわれた。立体的に表示それ蛍光色なので目に悪いし酔うなこれ。


「これはね、腕輪の持ち主の脳がなんたらこんたらで幻覚をみせてるのよね。とりあえず、アクエリアシティという所に向かって頂戴。もう酔ってヘトヘト」


そういって頭を抱えながらしゃがむ。よっぽど辛いんだな。俺はさりげなく手を出し


「辛いんなら肩かしますよ先輩」


俺かっこよすぎ惚れる。先輩は苦笑しながらちょっと待ってとポーズし、酔いが少し取れるまで休憩した。その後は、ひたすら歩いてアクエリアシティとかいう所に向かう。

只今の時刻11時。


ちょうどいい時間帯に来たみたいだ。あれから30分ほど歩いて、ついた所が一言で表すなら「デパート」広い綺麗明るい。これが揃ってるし、幼い頃みたのとそっくりだが天窓がやはりない。軍事訓練が多いがデパートやゲーセンなどは成績によって自由に使えてたので、初めてはないな。


「その様子じゃ成績優秀だったようね。さぁお昼ご飯にしましょ。ここは社長が社員が安らげるようにと作られたのよ。全てコンピュータが服や生活用品、食品や娯楽の物を管理し製造してるから気楽に楽しめるし、好きで休みの日にここで色々やったりなんかもしてるわ」


だから人があふれかえってなくて、質素というかなんというか。磨かれつくし光を当てると反射する建物を見ながら、昼食を食べるために知世さんオススメの料理店に案内してもらう。すれ違う人たちは皆オシャレな格好をしていて、本当に軍事会社なのかと疑うほどだった。


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