番外 01-2
「まず、試験とははっきりいいます。使えるか使えないかを見分けるものです。
まぁ、今までの経歴を見てるのでそこそこのつわものが、集まってるのには違いありません」
ふむ....。
まぁ数より質なのだから、それはそうかもしれない。
そうお茶漬けをすすり一息つく。シュールだな。
「次に、合格ラインとでも言えばいいのでしょうか?これさえできてれば試験内容関係なしにクリアみたいなね?
まぁ、難しいことは要求してきません。ある程度の身体能力、信頼関係、判断力。などのごく普通な道徳ですね。で、試験は基本3人1組。一人でも脱落したらアウト・目標にたどり着けずにアウト。ってことにはなりません。いかにチームワークをくしし、臨機応変に試験に挑んでいるか。が大事なのですよ」
....普通ならまずないだろう。
質より数派は、まず定員まで雇い戦地へ送り生きて帰って来いなんていわない。
いかに依頼を成功させ、低コストですませるか。という、いかにも人間の命を粗末にしている会社だ。んで、数より質派は、質で見分け実践で使えないのなら捨てる。
どちらも優秀でなと勤まらない。俺はこの会社に入れて恵まれてるなと初めて思った。
....まぁ前言撤回をすると思うがな。
「俺本当にこの会社を選んでよかったです」
「あら、いい先輩に恵まれて?ひとつひとつの命を大切に扱ってくれて?
そんなこと言うのは試験終わってからにしてくれない?フラグ立てると死ぬわよ」
大丈夫です。フラグ立てても自分でへし折るので。
二人して笑ってお茶漬けを食べようとしたらもうなくなっていた。物足りないなぁとおもいつつ、
知世さんと話をしていた。
「んで、知世さん。試験はいつなんですか?入社式もないっていうし・・・」
「今日の夜信頼深めに戦闘部隊だけで飲み会するのよ。そして、そのあとに試験が開始されるようなんだけど・・・・。でも、飲み会がなくなりそうなのよ。だから、社長が色々考えてるんだけど、まぁいっか!!ってね」
なんとアバウトな。そうこう話していたらあっという間に10時近く。
朝7時くらいにおきたから結構まったりした朝は久しぶりだ。
でも、いつまでもこう話しているわけにはいかないし・・・・。
「春樹くん、今暇だな?って思ったでしょ?レディーを目の前にしてそれは失礼よ・・・。っと言いたいところだけど、暇になってくるね~。・・・・よし、ショッピング兼ねてホームの案内をするわ!!」
いきよいよくバシンッと机を叩き、いそいそと準備を始める知世さん。
まだイエス・ノーもいってないのに....。まぁいいか。それのホームの道もしりたいし...。あ、いったい部屋に戻らないと財布ないな。
ん?まてよ。ホームの案内兼ショッピング?なら財布いらないよな?
「知世さん?地上へ出るんですか?それなら財布取りにいかなきゃいけないんですけど、いりませんよね?」
「財布はいらないわ、腕輪があるもの。地上へは出ないからそのままの格好でいいわよ。・・・よし、準備ができたからいきましょ?」
知世さん。そんな女の子らしい服装ができたんですね。なんて言ったら、半殺しにされました。いやぁ、昨日も今日の朝も軍服だったからそんな服装あるわけない。と自分で思い込んでました、すみません。と心の中で謝っておく。なぜ今言わないのか?って?
今の彼女は、とても怒っていてスタスタと俺の先を歩いている。ということは?
よし、言わないほうがいいね!!なんて自問自答を繰り返し、俺の行いは間違っていない!よし!!
でも、今の知世さんの姿は一般の女性だ。ピンクのワンピースに少々化粧をのせ、長く綺麗な黒髪も今は一つに結ばれている。
ん?
「あの....知世お嬢様。そんなにスタスタと歩いて道はわかるんですか?」
「・・・・・・・・」
無言....だと?これはキレられてしまったのか?....あとで殺されるかもしれないと思うと不安で仕方がなかった。あぁ、遺言でも書いておけばよかったかな。遺産を継ぐ人なんていないけれど...。
「....あ、春樹くんなんかいってた?ぼーっとしてて聞いてなかった。ごめんね~」
おお神よ、我は救われた。あと、何だっけ?まぁいい。命が無事でとにかく安心した。
でも、結構歩いているような?それに曲がり角も沢山まがったし.....まさか、迷子になった?
「・・・・知世さん、もしかして」
「黙れ」
うん。今日で俺の人生が終わるな。すごいピリピリしてる。
これからどうしよう。
ここから番外ということにしますー
なんか日常編が^p^