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奴隷転生の俺、最弱ステータスを敵にコピーできるチート能力で王国最強へ  作者: 賢い兄者
序章 最弱で最強の奴隷?

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第9話 王国最強

三日後。


王都闘技場。


巨大な円形の石の建物の中は、人で埋め尽くされていた。


観客席からはざわめきが止まらない。


「本当にやるのか?」


「最弱ステータスの冒険者と王国最強の決闘だぞ」


「絶対一瞬で終わるだろ」


俺は闘技場の中央に立っていた。


砂の地面。


広いフィールド。


逃げ場なし。


俺は空を見上げる。


「いやー、なんでこうなるかなぁ」


観客席の一番上には、豪華な席があった。


そこには王族がいる。


エリシア王女もそこにいた。


王女は少し心配そうな顔をしている。


闘技場の反対側の扉が開いた。


ゴォン


重い音。


そこから一人の男が歩いてくる。


巨大な剣。


黒い鎧。


身長は二メートル近い。


観客がどよめく。


「出た……」


「王国最強……」


「黒騎士バルド!」


バルドはゆっくり俺の前まで歩いてきた。


そして低い声で言う。


「貴様がレオンか」


俺は軽く手を挙げる。


「どうも。噂の最弱です」


バルドはしばらく俺を見ていた。


そして言う。


「本当に弱そうだ」


俺は苦笑する。


「ですよね」


バルドは続ける。


「だが魔族を倒したのは事実らしい」


俺は肩をすくめる。


「まあたまたまです」


バルドは剣を肩に乗せた。


「ならば確かめる」


闘技場の上から声が響く。


審判だった。


「これより決闘を開始する!」


観客席が盛り上がる。


「始まるぞ!」


「一瞬だろ!」


俺は深呼吸する。


バルドは剣を構えた。


その圧力だけで空気が重い。


俺は思う。


(これ普通に戦ったら死ぬな)


バルドが言う。


「逃げてもいい」


俺は答える。


「いや、それはちょっとカッコ悪いので」


バルドの目が鋭くなる。


「そうか」


次の瞬間。


ドン!!


地面が爆発した。


バルドが一瞬で距離を詰めてくる。


速い。


さすが王国最強。


でも俺は慌てない。


手を伸ばす。


小さく言う。


「ステータス転写」


対象:バルド

コピー:筋力


一瞬、頭の中に表示が出る。


バルドの剣が止まった。


観客がざわめく。


バルドの腕が震えている。


「……何をした」


俺は笑う。


「ちょっと弱くなってもらいました」


バルドはすぐ理解した。


「能力か」


俺は続ける。


「あとこれも」


「ステータス転写」


対象:バルド

コピー:敏捷


次の瞬間。


バルドの動きがさらに鈍くなる。


観客席が騒然となる。


「おい!」


「動き止まったぞ!」


「なんだあれ!?」


バルドは驚いていた。


「こんな能力が……」


俺は軽く拳を握る。


「これで同じ条件ですね」


バルドは少し黙った。


そして――


笑った。


「面白い」


観客がざわめく。


王国最強の騎士が笑っている。


バルドは剣を構え直す。


「ならば技で勝つ」


そして踏み込んだ。


確かに遅くなっている。


だが剣の軌道は完璧だった。


俺はギリギリで避ける。


砂が舞う。


バルドが言う。


「なるほど」


俺は聞き返す。


「何がです?」


バルドは答える。


「貴様、戦いに慣れていないな」


俺は苦笑する。


「バレました?」


バルドは剣を下ろした。


観客がざわつく。


俺も驚く。


「え?」


バルドは言った。


「勝負はついた」


俺は首をかしげる。


「まだ戦ってますよ?」


バルドは首を振る。


「いや」


そして大声で言った。


「この男の能力は戦場を変える」


闘技場が静まり返る。


バルドは続ける。


「王国最強は私ではない」


そして俺を見る。


「今後は貴様だ」


観客席が爆発した。


「うおおおお!!」


「最弱が最強になったぞ!」


「レオン!!」


俺は頭を抱える。


「いやほんと話が大きくなりすぎなんですけど」


観客席の上。


エリシア王女は嬉しそうに笑っていた。


こうして俺は――


王国最強の冒険者


として知られることになった。


だが。


このとき俺はまだ知らなかった。


王国の外には――


もっとヤバい敵がいることを。

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