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奴隷転生の俺、最弱ステータスを敵にコピーできるチート能力で王国最強へ  作者: 賢い兄者
序章 最弱で最強の奴隷?

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第6話 ドラゴン討伐依頼

冒険者ギルドの扉が勢いよく開いたまま、鎧の兵士が荒い息をしていた。


「王都の北の森にドラゴンが現れた! 討伐隊を募集する!」


ギルドの中が一瞬で騒然となる。


「ドラゴンだと!?」


「嘘だろ!」


「Aランク依頼じゃねえか!」


冒険者たちはざわめきながらも距離を取っていた。


ドラゴン討伐なんて、普通はベテランが何十人も集まって挑むレベルだ。


俺は腕を組んで考えた。


「いやいやいや、さすがにそれは無理でしょ。俺さっき冒険者になったばっかりですよ?」


エリシア王女は落ち着いた顔で俺を見る。


「もちろん、あなた一人で行く必要はありません」


「それなら安心……」


「私も行きます」


「安心できない!」


周囲の冒険者がまたざわつく。


「王女が行くのか?」


「本気かよ……」


そのとき、前に出てきた人物がいた。


カイルだ。


彼は真剣な顔で兵士に聞く。


「ドラゴンの種類は?」


兵士が答える。


「ワイバーン型です!」


カイルは小さく頷いた。


「ならば私が討伐に向かう」


周囲の冒険者がざわめく。


「騎士団の天才か……」


「なら何とかなるか?」


カイルは俺をちらっと見る。


そして短く言った。


「お前も来い」


俺は指を自分に向けた。


「俺?」


「そうだ」


「いやいや、さっき負けたからって巻き込まないでくださいよ」


カイルの眉がピクッと動いた。


「違う」


「お前の能力が必要だ」


ギルドの空気が一気に静まる。


王女が静かに言う。


「レオン、どうします?」


全員の視線が俺に集まる。


元奴隷。

最弱ステータス。


なのにドラゴン討伐に呼ばれている。


俺は頭をかいた。


「はぁ……しょうがないですね」


冒険者たちが驚く。


俺は続けた。


「ドラゴンって強いんですよね?」


カイルが答える。


「当然だ」


「じゃあ逆に」


俺はニヤッと笑った。


「めちゃくちゃ弱くしたら勝てますよね」


一瞬の沈黙。


王女が小さく笑う。


「確かにそうですわ」


カイルは腕を組んだ。


「……行くぞ」


こうして俺たちは王都を出た。


北の森。


そこは昼なのに暗い。


木々が揺れている。


そして。


空から聞こえてきた。


グォォォォ!!


巨大な影が降りてくる。


翼を広げた怪物。


ワイバーン。


全長十メートル以上。


牙。

爪。

そして巨大な翼。


冒険者たちが後ずさる。


「で、でかい……」


「勝てるのか……?」


カイルが剣を抜く。


「全員散開!」


ワイバーンが咆哮した。


その風圧だけで草がなぎ倒れる。


俺はその姿を見てつぶやいた。


「うわー……これは確かに強そう」


そして手を伸ばす。


「じゃあちょっと弱くなってもらいますか」


小さく言った。


「ステータス転写」


対象:ワイバーン

コピー:筋力


一瞬、頭の中に表示が出る。


そして次の瞬間。


ワイバーンの動きが止まった。


巨大な体がふらつく。


カイルが目を見開いた。


「……何をした?」


俺は肩をすくめる。


「筋力を3にしました」


沈黙。


ワイバーンが地面に落ちた。


ドスン。


完全に動けない。


俺は言った。


「はい、弱体化完了です」


冒険者たちは口を開けていた。


カイルも固まっている。


王女が笑う。


「レオン」


俺は振り返る。


王女は楽しそうだった。


「本当に、とんでもない能力ですわ」


俺は頭をかいた。


「いやまあ、俺が弱すぎるだけなんですけどね」


そのときだった。


倒れたワイバーンの体が――


黒い光に包まれた。


カイルが叫ぶ。


「待て……これは!」


王女の顔色が変わる。


「魔族の魔力……!」


俺は思わず言った。


「え」


「ドラゴン退治終わったと思ったら」


「次のイベント始まりました?」


黒い光の中から、何かが現れようとしていた。

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