表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷転生の俺、最弱ステータスを敵にコピーできるチート能力で王国最強へ  作者: 賢い兄者
序章 最弱で最強の奴隷?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/25

第23話 突破口

影が溢れる。


ダンジョンの床、壁、天井。


すべてが黒くうねり始めた。


次の瞬間。


影が一斉に形を取る。


巨人。


獣。


無数の腕。


さっきまでとは規模が違う。


大剣の男が前へ出た。


「任せろ」


剣を振り上げる。


ドォン!!


大剣が床を叩く。


衝撃で影の魔物が吹き飛ぶ。


双剣の女がその隙を抜けた。


影の間を滑るように進む。


刃が閃く。


ザンッ ザンッ


影の腕が次々と切り裂かれる。


魔法使いが杖を掲げた。


「視界確保」


魔法陣が広がる。


光が爆ぜた。


ダンジョンの影が一瞬だけ薄くなる。


ゼイルが言う。


「道できたな」


カイルが横に並ぶ。


「行くぞ」


二人の剣士が同時に走った。


影の獣が飛びかかる。


カイルの剣が振り抜かれる。


ザン!!


影が消える。


その隙をゼイルが抜ける。


影の巨人が腕を振り下ろす。


ゼイルが跳ぶ。


剣が光る。


ザシュッ!!


巨人の首が飛んだ。


ヴァルグ=ゼノスが静かに見ている。


「人間にしては優秀だ」


ゼイルが笑う。


「褒め言葉として受け取っとく」


俺は後ろからそれを見ていた。


影の魔物が次々と湧く。


だが前衛が強すぎる。


少しずつ。


確実に。


魔族へ近づいている。


リュナが俺の横に立つ。


「あとどれくらい」


俺は答える。


「あと一回」


魔力はほとんど残っていない。


リュナが頷く。


「大事に」


前方で影の巨人が立ち上がる。


高さは六メートル。


ゼイルが叫ぶ。


「兄ちゃん!」


俺は手を上げる。


「ステータス転写」


影の巨人が光る。


筋力

3


巨人の体が沈む。


その瞬間。


カイルが踏み込んだ。


剣が閃く。


ザン!!


巨人が消える。


ゼイルが振り返る。


「ナイス!」


だがその時。


ヴァルグ=ゼノスが手を上げた。


影が一斉に収束する。


巨人も獣も腕も。


すべての影が魔族へ戻っていく。


ゼイルが眉をひそめる。


「なんだ?」


影が渦になる。


そして――


一体の巨大な影が生まれた。


高さ十メートル。


四本腕。


巨大な角。


リュナが小さく言う。


「合体」


大剣の男が笑う。


「わかりやすいな」


魔族が言う。


「これで終わりだ」


影の巨人が拳を振り上げる。


ゼイルが剣を構える。


「兄ちゃん」


俺は答える。


「もう魔力ないです」


ゼイルが笑う。


「大丈夫」


そして前を見る。


「十分削れた」


カイルが横に立つ。


「合わせる」


二人の剣士が同時に踏み込む。


影の巨人の拳が落ちる。


ドォン!!


床が砕ける。


その衝撃の中を


二つの影が駆け抜けた。


カイルの剣。


ゼイルの剣。


二つの斬撃が交差する。


ザン!!!!


巨大な影の巨人の体に


十字の斬撃が走った。


沈黙。


次の瞬間。


影が崩れ落ちた。


ダンジョンに静寂が戻る。


だが――


瓦礫の向こうで


ヴァルグ=ゼノスが立っている。


無傷ではない。


だがまだ倒れていない。


魔族は静かに笑った。


「なるほど」


赤い目がこちらを見る。


「少しは楽しめそうだ」


戦いはまだ終わっていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ