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太平洋戦争

 夕食を食べ終えた今川と木下は机を挟んで向かい合わせに座っていた。食器は洗って水切りかごの中に立て掛けてある。外はすっかり真っ暗であった。

「君は第一次世界大戦を聞いたことはあるか」

今川が口を開いた。木下は少し考えて「あるような気がします」といった。

「では、関東大震災は?」

「あるような気がします」

「なら、話が早い。太平洋戦争が起きたきっかけは関東大震災から始まっている」

今川は湯呑みに入った緑茶を少し飲み,話を続ける。

「それがきっかけで日本の経済は悪くなる。震災恐慌と金融恐慌が発生するんだ」

木下は黙って話を聞いている。

「そしてそんな日本に追い打ちをかけたのが世界恐慌と言われるものでね、これによってはぼすべての国の経済が悪くなった。そこでアメリカやイギリスのよう国はダム設立や植民地との貿易をして何とか回復させることができたんだ。だが、日本は植民地を多く持っているわけでもないし、国土が広いわけでもない。そこでこの状態を回復させるために中華民国に侵攻した。これが日中戦争と言われるものだ」

「中国?」

「そうだ。日本もはじめはすぐに終わると思っていた。しかし、裏からアメリカやイギリスが中国を支援をし、日中戦争は泥沼化したんだ。そこで日本はフランス領インドネシア方面に侵攻した」

「フランス!日本はフランスに勝ったんですか!」

「いや、フランスはその前にドイツに滅ぼされたんだ。そこで空白地かつ石油が採れるインドネシア方面に侵攻した。そしてその侵攻にを止めるためアメリカが日本に対して石油輸出をやめた。これに反発するため日本はアメリカのハワイ真珠湾を攻撃し太平洋戦争が起きたんだ」

ひとしきり話すと今川は緑茶を少し飲む。緑茶は少しぬるくなっていた。

「それで日本は勝ったんですか?」

木下の問いに今川は少し黙り込んだ。そして、「負けたよ」とポツリと言った。

「日本はいろいろ手を尽くしたんだが負けてしまった。強いとはいってもさすがにアメリカ、イギリスには敵わなかったんだ」

「いろいろとは何をしたんですか?」

木下が食い気味に問う。

それに対して「それは知らなくてもいい」と今川は言ったが木下は「教えてください」と迫った。その剣幕に負け今川は話した。

「まず、ひとつは国民総動員だ。女性、子供を工場で働かせ、男性は兵隊として、日本国民全員を戦争に協力させた。それが終盤になると学徒動員を行って学生を戦地に向かわせたんだ。そして戦局が悪化し始めると特攻を始めた。飛行機などを使って敵に体当たりをするという攻撃だ」

木下をちらりと見ると引きつったような顔をしていた。

「もちろん、人の命を軽視して絶対にあってはならないことだ。それに,人権を無視している」

木下はその話を聞いて暗い顔をしてうつむいた。

「だが,安心してくれ。もしも太平洋戦争が起こらなければ日本はより兵器が強力になった世界で戦争をした可能性がある。そうなればより死者も増えていただろうしそれに日本は戦争は大きな政策としてとらえ続けた可能性が・・・」

「・・・二回目なんですよね」

木下がうつむいたまま言った。今川の思考が止まった。

「一度大きな戦争が起きたんですよね。なんでまた起きたんや!一度やってなんで止めれんやったんや!」

「落ち着いてくれ!確かに戦争はしてはいけなかった。だが,戦争をしなければ国民が大量に死ぬことも事実だ。それに戦後日本は戦争をしないと憲法に書いたんだ」

だから,落ち着いてくれと今川は木下の背中をさする。木下は目を潤せながらも少し落ち着いた。

「今日はもう遅い。早く寝なさい。あっちの部屋に布団を用意しているから」

木下はこくりとうなずき部屋に入っていった。

リビングが落ち着きを取り戻す。今川は残った冷たい緑茶を飲み切り一息ついた。

『それにしても,なんで戦争にあんなに反応したんだ?不安な気持ちはわかるが一度も助かる方法を聞かずに起こった理由ばかり聞いてきたのはなぜだ?』

こんにちは!春桜 結分です!

今回歴史の授業っぽいしなんか重い内容ですいません・・・。なんせ戦争が中心ですから。次は明るめで行こうと思います!(本来の主旨思い出したからね!!!)

それでは最後まで読んでくれてありがとうございました!

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