嘘をついてみたり
潮風に誘われてこの場所を訪れた
何年か振りのこと
友達に偶然でも会えたらいいねと
頭の片隅でそう思ってた
その確率は
はるかに少ないことだけど
残りのやさしさの分だけ
人を愛したことがある
格好いい言葉で
いつも片付けようとしてた
まだ何も知らなかった若い頃のこと
いま二つ目の嘘をついた
本当はキミを愛し続けること
とても怖かったんだ
思いが強すぎて
いつかダメになるときのこと
それだけがあって・・
あの時の僕の言い訳のひとつ
本当は潮風に誘われて
この街に来たなんて嘘なんだ
これがひとつ目の嘘
相変わらず、恋について語れずにいる
どこかのもっともらしい、
言葉を借りてきても
恋について、上手く語れない
いっそのこと、もうひとつくらい
本気の嘘でもついてみようかな
キミを嫌いになろう・・
そんな勇気もないくせに
中途半端は嘘をつきながら