習うより慣れよ
「レミス、ちょっといいか」
「はい」
「お前が嫌じゃなければ魔法学園に一緒に通いたいんだが。どうだ? 」
「なるほど。ってえぇ! 」
驚くのも無理ないだろう従者は普通家に残るからな。
「一応父から許可はとってある」
「なら、行きます! 」
許可が出ていると分かると即答だった。学園に興味があるのかな。
「あ、でも、私簡単な魔法の知識しかないです」
レミスは少し悲しそうに答えた。レミスは小さい頃から従者として働いていたので魔法の知識は簡単なもので使える魔法も数少ない。なので俺はレミスに一つ提案をする。
「ああ、だからこれから毎日魔法について特訓しよう。従者としての仕事が少し出来なくなることは俺から父に伝えておくよ」
「はい! 分かりました!」
「じゃあ、今から第一回目の特訓をしようか」
俺とレミスは家のに近くある森に向かった。
「レイ様。何故訓練場ではなく森なのですか? 」
「あそこは兄上達がいるからね。こっちの方が存分に魔法を使えるぞ」
「なるほど。で、何をすればいいでしょう? 」
「じゃあ、まずはハイドロジェットだ」
「それは名前から察するに水魔法ですか? 」
「その通り。早速やってみよう、杖を構えて体中の魔力を杖に集中させイメージするんだ」
レミスが少し不安な顔を見せるも俺の言う通りに杖を構え深呼吸をする。
「ハイドロジェット! 」
レミスの杖から水圧がものすごく高い大量の水が出現し木を貫通し大地を抉った。
「で、出来た! 出来ましたよ! 」
「よかったじゃないか。明日からも続けていこうな」
「はい! 」
レミスはすごく嬉しそうだ。そして、気づいていないハイドロジェットは王都の騎士団でも使えない者がいるほど難しい上級魔法だ。俺がレミスに感じた可能性とはこれなのだ。レミス本人は気付いていないがレミスの魔力量は常人の数百倍はある。ここから魔力操作を覚えていけば騎士団をも凌駕する魔法使いとなるだろう。
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